たかちゃんじけん | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

毎月1回、

職場の近くにある子ども食堂で

おはなし会をやっています。

 

つい先日の子ども食堂おはなし会で、

ああーー

こんな読みがあっても

いいのかな?

と思う印象的な出来事があったとさ。

(きょだいな きょだいな風言い回し)

 

小学校の高学年2人と、

ボランティアで来ていた高校生?の子、

3人と読んだ絵本はこちら。

読んだ順番に紹介。

 

『たかちゃんじけん』

 
『しんごうきピコリ』

 
『バナナじけん』
 
『わたしはあかねこ』

全部で5冊読んできました。

 

あれ?

なんで同じ絵本が

あるの?

ん?題名違くね?

と思いましたよね。

 

いつものように子ども食堂に入り、

持ってきた絵本たちを

テーブルの上に立てていると

たかちゃんに似てるー!!

とゲラゲラ笑う子どもたち。

 

すると奥からヒョコっと顔を出し

私がたかちゃんです

と和かに挨拶をしてくれる男性が。

その挨拶から、

お互いの関係性が

すごく良いことが伺える。

(実名はではありません。念のためね)

 

あまりにゲラゲラ笑っていたので、

じゃあ一冊目はコレ読むか

と読み始めたのですが、

悪ノリで

たかちゃんじけん

とページをめくる。

 

この絵本バナナが沢山でてくるのですが、

「バナナ」という言葉を全て

「たかちゃん」にする。

終始ゲラゲラ笑う子どもたち。

 

高畠那生先生、

ごめんなさい!!

て思いながら、

存分に楽しませてもらいました。

 

「バナナじけんを」読み終え、

他の絵本を読み、

そして「たかちゃんじけん」と

読んだのだから、

「バナナじけん」として

読む時間が欲しい。

 

そこで私は、

「たかちゃーーん!!バナナじけん読んで!」

と奥に声をかける。

たかちゃんは困りながら登場し、

絵本を手にし、

しどろもどろになりながら読み始める。

 

小学校高学年の女の子は

読むのが得意なようで、

ゆったりと読み進めるたかちゃんの

言葉に合わせ一緒に読み上げ始める。

次第にたかちゃんよりも先の部分を読むようになり、

最終的にたかちゃんではなく

女の子がテキストを読むようになった。

 

けれどすごく印象的で、

いいなー

と惚れ惚れしたのが、

たかちゃんがページを

めくる時にソッと

 

そして

と言葉を添えていたこと。

本当に小さな声で、

女の子はその言葉が

聞こえてたのかどうかは分からない。

 

言葉を奪われたと感じない、

たかちゃん。

 

楽しそうに読む、

女の子。

 

一緒に楽しそうに読んでる二人。

上手に読むなんて、

どうでもいいよなと感じさせる、

二人の読み。

 

見ていて、

聴いていて、

心地よかった。

 

最後の

「わたしはあかねこ」はね、

ボランティアの女の子に

読んでもらいました。

これも抜群にいい。

何が どういいのか

なんてことは説明できないが、

よかったー。