「おちゃのじかんにきたとら」騒動について | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

 

【おいおい・・・な内容の記事】

最近、とてもショッキングな記事を読んだ。
かいつまんで説明すると、
おちゃのじかんにきたトラという絵本は、
子どもの成長に間違った価値観を植え付ける絵本だ。
という内容。
 
僕なりに、
記事本文のポイントを
切り抜いたものが下のものになる。
興味ない方は読み飛ばして下さいね。
 
男性による女性への暴力の根絶を目指す慈善団体
「ゼロ・トレランス」の代表、レイチェル・アダムソン氏は・・・中略・・・この絵本が「女性や少女への暴力の原因となる男女間の不平等を助長している」と指摘した。・・・中略・・・男性は外で仕事をし、女性が家で子どもの世話をするという描写や、父親が帰ってきてカフェに連れて行くことで窮地を脱するという結末も、古風でステレオタイプな固定観念を読む者に印象付ける・・・中略・・・「女性を助ける王子は男性で、助けが必要な無力な者は全て女性です。このようなメッセージを、この本は子どもたちに発信しているのです。
 

私は子どもたちに、そんなメッセージと共に成長してほしくはない。男性と女性は平等で、女性も男性と同じように強く、困難な状況から自分で抜け出すことができる、あるいは支援を受けることができる。・・・中略・・・という考えで育ってほしいのです。

元の記事はコチラ↓

 

 

【この記事のポイント】

レイチェル・アダムソンさんが言ってることを
要約するとこうなる。

①女性と男性は平等である。
②困難な状況にある女性には、自ら抜け出す支援を受けられるのが今の社会だよ。
③この絵本は、女性は無力であると現している。
女性や少女への暴力の原因となる男女間の不平等を助長している

 

僕が記事を読んで思ったことがコレ↓
①レイチェルさん、
「おちゃのじかんにきたとら」を読んでないだろ。
②レイチェルさんは常日頃から、
物事をジェンダー問題の視点で捉える見方をしてるのかな。
 

「おちゃのじかんにきたとら」は、
本当にあったかい絵本。
物語もだけど、
何より絵が全てを語っている。

 

とらが来たことの驚き、
とらと過ごす時間が心地いいこと、
家族で過ごす時間が愛おしいこと。

 

だから思う、レイチェルさん、
読んでないだろと。

 

 

【なぜブログで取り上げてるのか】

どうしてブログでこの記事を
取り上げているのかというと、
悲しくて、悔しくて、

 

「おいおいおい〜い!」
と言いたかったから。

 

僕は絵本が好きで、
絵本を子どもと読むのはもっと好き。

 

時には自宅でのんびりと絵本を眺め、
この絵本には何か
秘密が隠されてるのではないか!?

と探すのも楽しい。

 

一人しっぽりと、
ただただ読むのも好き。

 

自分のために読むって、
子どもと読むって、
ただただ楽しい。

 

それだけなんだと思ってる。
何かが自分に響くから楽しいし、
楽しいともっと読みたくなるし、
すると心が喜ぶ。
これって、すごく大切なことだと思う。
大袈裟じゃなく、
生きがいに繋がる。

 

僕は赤ちゃんの頃から、
両親に映画館に連れて行かれていた。

 

初めて観た映画の記憶は、
ネバーエンディングストーリー。

 

優しい大きな亀が登場した場面で、
大泣きした事を今でも覚えてる。
その後も何度も何度も、
家族で映画館に行き観続けてきた。
気づけば、僕の日常には映画があった。
そして、好きになった。

 

色んなことを感じ、考えさせられ、
時に自分の心を覗くきっかけをくれ、
感動と楽しいと驚きをくれた。
子どもの頃に出会った映画という存在は、
今でも僕の側にいる。

 

楽しいって、次に繋がる。
心の奥にまで染み渡る楽しい思い出は、
人生を支えると思う。

 

僕にとって絵本は、
映画と同じくらい大切なもの。

 

だからこの記事を読んだとき、
すごく悲しかった。

 

大人の事情があるのかな、
広く強く訴えたいのかな、
なんでこんなことをしたのかな。

 

レイチェルさん、
「おちゃのじかんにきたとら」を
僕と一緒に読もうよ。
その後に、もう一度考えてみてくれなかな!?