ドクターズコスメとは、いわゆるお医者さんがつくった化粧品のこと
です。メディカルコスメとも呼ばれています。
そもそもドクターズコスメのはじまりは、自分のクリニックに通って
くる患者さんのために、医師が化粧品を処方したことです。
クリニックで化粧品を出す利点としては、肌トラブルや皮膚疾患の治
療にきている患者が使っている化粧品を、医師がそれを把握できるこ
とです。
医師が肌トラブルや皮膚疾患をかかえている患者に、その症状に有効
な薬を処方したり肌の手入れ方法を提案しても、もし、患者が使って
いる化粧品に、それらを引き起こしている原因がある場合、治療の成
果は上がりません。
また、治療中に症状が悪化したり、何らかのアレルギーが出た時、医
師が患者の使用している化粧品を知っていれば、原因の検討がつけや
すい、よって対処が早くできます。
つまりは、ドクターズコスメとして、医師が患者に特定の化粧品とそ
の使い方を提供すれば、肌トラブルや皮膚疾患の治療を妨げる要因を
減らすことができるのです。
医師が化粧品を処方して、患者の症状に適した条件を揃えることで効
率よく治療ができるのなら、それはとても評価できることです。
しかし、だからといって、ドクターズコスメが化粧品として優れてい
るかは別問題です。
ドクターズコスメの定義は曖昧で、コレといった条件はありません。
私たちの認識では、ドクターズコスメ=お医者さんのがつくった化粧
品ではないでしょうか。
ドクターズコスメといっても、化粧品への医師の関わり程度は様々で
す。一般的に、次のようなものがドクターズコスメとして扱われてい
ます。
1.医師自身が考案し開発したもの
2.医師と化粧品メーカーとで共同開発したもの
3.製薬会社がつくった化粧品
4.医師が特定の化粧品を推奨している
5.医師の気に入った化粧品を自分のクリニックで使用または販売し
ている
1、2は私たちの認識に一番近いと思います。
3は製薬会社がつくっている化粧品ということから‘医者’や‘病院’
などを連想させる、いわばイメージが先行した化粧品
4は、たとえば、「皮膚科医〇〇先生ご推薦」と宣伝している化粧品
5は医師が既製の化粧品の中から、自分が好きな(自分がいいと思った)
ものを選んで、自分のクリニックで使っている
ドクターズコスメに興味のある人は、参考にしてください。
ドクターズコスメも化粧品の一種。ですから、効果の程も他の化粧品
と同じです。ドクターズコスメだけ、飛び抜けて効果が高いというこ
とは、まずありません。
でも、ドクターズコスメと聞くと、なんだか特別なもののように感じ
てしまうのは、なぜでしょう??
それにはこういったことが挙げられます。
1.医師は肌のことを熟知している(皮膚科医に関して)
皮膚科医は、当然のことながら、皮膚のことに精通しています。
私たちは、‘皮膚について詳しい人がつくった化粧品なのだから、
効きそう’だという印象を持ちます。
残念なことですが、“肌に詳しい人=化粧品に詳しい”とは限らな
いのです。
医師は、病気や薬には詳しくても、化粧品は分野外であることが多
いですし、‘皮膚科医がつくった化粧品’の中には、首をかしげた
くなるような成分が入っていたりします。
また、医師にとって、患者に化粧品を処方することは、治療の一環
の意味合いが強いですし、化粧品に頼らなくとも、薬や外科的手術
等を施すことができます。
つまり、医師にとって化粧品は、治療の妨げにならない程度、また
は、治療に有効的にはたらいてくれたらいいなくらいの感覚です。
お医者さんがつくった化粧品は何か違う!と思うのは、期待のかけ
すぎかもしれません。
2.医師は薬を処方できる
医師が薬を処方することは、何も特別なことではありません。
皮膚の病気のときはもちろん、肌トラブルの時でも薬を処方するこ
とは大いにあります。
ここで錯覚してしまうのが、症状が快方に向かうのは、薬の効力が
大きいのに、一緒に手渡された化粧品のせいだと思ってしまうこと
です。
ここがドクターズコスメの強みで、医者がすすめる化粧品は、薬と
同等の効果があると思わせることできることです。
薬と同じ効果のある化粧品などは、ありません。
もし、そのような効果的な化粧品があるのなら、それを証明するだ
けのデータや臨床実験が必要ですし、何よりそれほど効果のあるも
のは化粧品とは呼ばれていないはずです。
どんな薬でも効果があると同時に副作用がつきものです。
これに対し、副作用がないのが化粧品です。
いくらドクターズコスメといえども、これをはずれることはない
です。
ドクターズコスメといっても、化粧品の域を抜けることはありません。
化粧品はどこまでいっても化粧品、薬と同じ効果は望めません。