最近のパン作りにはこちら、King Arthur Baking CompanyのBread flour organicを使うようになりました。タンパク質の割合が12.7%あり、パン用小麦粉で日本の強力粉に該当します。

 

 

 私が小麦粉類を買う上で一番気をつけていることは、遺伝子組み換えでないもの、有機栽培されたもの、いわゆるオーガニックであることです。

 

 

 日本で消費されている小麦粉の約90%は輸入で、その約50%はアメリカからです。

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 輸入小麦はプレハーベスト農薬(収穫前に散布される農薬)、ポストハーベスト農薬(収穫後に散布される農薬)問題があります。日本政府は食品衛生法において、いずれもそれらを食品添加物として取り扱っているため、あまり問題視されないまま製粉会社に売り渡され、加工されます。身体への影響を考えると、できることならアメリカ産(外国産)ではない日本国内産を選ぶように、という選択肢になります。

 

 こういった背景からアメリカからの輸入小麦が悪者扱いされているけれど、日本のみなさんが安心安全な日本国内産を選ぶように、私たちアメリカ在住者にとっても消費者としての安心安全な選択肢があります。そこが私がオーガニックにこだわっている点です。

 

 

 サンディエゴではオーガニック専門店ではなくても、日ごろ利用するスーパーマーケットにも、あらゆるオーガニック食材が並びます。私が移住してきた12年前に比べると、オーガニックを利用する消費者が圧倒的に増え、製造するマーケットもかなり広がっているように思います。需要が増えれば自然と生産も必要になり、利用しやすい価格にもなるといった流れがきているなと実感しています。

 

 これからの時代は、生産者側は自分の利益だけを考えるのではなく、大切な未来を作っていく子供たちの健康のために、そういったマーケットを社会全体で築いていく必要があるのかなと思います。


 何よりも、本物のおいしさを大切にしたいです。