■みっちゃんは終着駅の女なのだ
みっちゃんを手放した時「どうして台メスに残さなかったのですか?」と聞かれることがありました。
確かにみっちゃんがこのまま成長すれば良い雌になると思いますが、これにはブリーディング上の訳があるんですね。
四国犬だけでなく日本犬の血統において「系」のつくり方は「男系男子」が軸になっています。脱線しますが現在の天皇家も男系男子の血統構成です。日本人自体が古来それに拘りを持っているのかもしれませんがw
父である二代目が師事した古城先生も男系男子の系統繁殖によって、本川の山出し犬達から定太号までの道筋をつくられました。
もちろん当犬舎においてもその「系」を維持しようとしています。
~ある朝の日~
「男系男子での系統繁殖」
これは伴性遺伝におけるY染色体の保存と伝達の作業に他なりません。この系を維持していればY染色体に乗っかっている「オス」を形作っている遺伝子はそっくりそのままコピーされて、次の代に継承されます。
つまり血統書の父方の父系をずっと辿って遡り、長春号に到達する…これが[系]の基礎になるのです。
という訳で当犬舎の場合、当代の種オス、リュウ兄さんの直子のオスを次の種オスとするべくコトちゃんがウチに残る事になり、同胎のみっちゃんはウチに今居るどのオスとも交配には血縁が近すぎるので手放す事になったのです。
みっちゃんと交配できる直系のオスが居なくなったということ…これは二代目の戻し交配がみっちゃんの代でひとつの終着点を迎えたことを意味するようです。そんなこんなでみっちゃんは終着駅の女なのだw
■ちょっとだけブリーディングのムズい話
ただし、彼女にも「系」を維持するために大きな役割を担ってもらわなくっちゃいけません。
これは古城先生が陸奥号とその両親が同じ妹の富士女号をどのようにプログラムに組み込んだか見ていただければ容易にご想像いただけるかと思います。
「系」を強固にするためには血縁の近い個体が何頭か必ず必要になってくるんですね。
それと、この「男系男子」の系統繁殖は何代かで必ず血が詰まってしまうんです。特定のY染色体の度重なるコピーはミスコピーを生じ、生殖能力に支障をきたす個体が作出されてしまいます。
私が個人的に本川系で計算したところ、この方法の系統繁殖ではおよそ8代目までに起こりうるリスクでした。
こうなってしまった時に母系でもしっかり「系」を維持していれば「アウトブリーディング~戻し交配」で基礎犬に近い状態を維持できます。
男系男子を守っていくためには、母方の強~い力が必要なのでありますた…。
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