またもやご無沙汰しております((+_+))
なんでしょーねー。だるくてかなわんですよ。ここ数日。頭の中は毎日赤い犬と遺伝子の樹海を散策しているんですが、PCの前に座れていませんでした。
大変大変お待たせしておりますがようやくこの話題を再構成いたします。
さて、頂いていたご質問、一つ目は
「両親が赤毛なのに直子が胡麻ということはあるのですか?3代前には黒毛のオスがいました」ということでした。
これは、以前にもご紹介したアグーチシリーズのお話です。
【毛について:胡麻の色。】 ←まずはこの記事を読み直してくださいね。
上の記事でもご紹介していますが
赤毛はAwAw 胡麻毛はAwat 黒毛はatat の遺伝子型で表わされます。
(今回はアグーチシリーズ以外の遺伝子はややこしいので便宜上無視します。あしからず)
ご質問のような赤毛同士の交配は…
AwAw × AwAw
↓
AwAw AwAw AwAw AwAw
という一種類の組み合わせしか考えられません。つまりどんなにがんばっても理論上は赤毛しか出ないのが普通です。
でも、今回のご質問のような話はよく聞かれます。
今回の場合、3代前に黒オスが入っていたとのことでした。
ちなみに赤毛と黒毛の交配はどうかというと…
atat × AwAw
↓
Awat Awat Awat Awat
おやおや?胡麻毛しかできないことになりますね。
ということは今回のケースでは2代前には胡麻毛の犬が入っていたはずです。
これならば問題の胡麻毛の子の両親どちらかが胡麻毛だった可能性はぐっと高くなります。
というわけで…
AwAw × Awat
↓
AwAw Awat AwAw Awat
となりますので赤毛と胡麻毛は同じ確率で生まれることになります。
ウオルセさん。3代前に黒オスが入っていることはとても重要なヒントでした♪血統図の毛色を想像するとかなり考えられたいい交配の仕方だと思います。大事にしてあげてくださいね。
ところで、血統書上はなぜか赤毛と黒毛の子でも毛色は「赤」と記載されていること、よくあるのです。
これは、ブリーダーさんがこういったカラーのセオリーを知らずに仔犬の時の見た目だけで判断して毛色の登録をしてしまうからなのです。
また、仔犬のときだけでなく成犬になっても、見た目だけでは「赤」なのか「胡麻」なのか非常にわかりにくい個体も多いです。
これは、Awとatが強力な「不完全優勢」の性質だからで、非常にわかりにくい、どっちつかずな毛色なんです。
この写真の柴犬はよーく見るとAwatなんですよね。日本犬の赤毛の多く、特に四国犬は赤毛でも額を見ると胡麻が出ている子が多いです。四国犬の毛色で額に胡麻が出ていても「赤毛」で登録していることがよくあります。
ちなみに先日ある柴のブリーダーさんが
「黒柴が欲しかったからうちのメスに黒を交配したけど赤しか生まれなかった。変だなあ」
とおっしゃっていたのを耳にしました。
ひょいと見ると、おっしゃっている「うちのメス」は完全なるAwAwでした。
つまり
atat × AwAw
↓
Awat Awat Awat Awat
だったはずです。初めからF1で黒毛が生まれるわけはありませんし、赤毛しか生まれなかったのでもありません。
もし、毛色の濃いメスが生まれていたなら、この次の代で黒柴のパパと戻し交配してみると欲している子に近い子ができるかもしれませんね。
(その弐につづきます♪)


