ちょっと間があいてしまいましたが
先日の記事【赤い犬。チャウ交雑の話(毛色編)】 (ぽちっとで関連記事が開きます)の続きをいたしましょう。
まず前回の記事のコメントで話が挙がっていた短毛チャウの姿について、二代目から少し詳しく聞いてみました。
二代目は初代のじいちゃんと子供の頃満州で暮らした経験があります。
そこでは蒙古犬や狼犬、そして短毛チャウを飼っていたのだそうです。
じいちゃんは私が小学生の時に数年間寝たきりになって亡くなってしまったので
直接動物の話を聞いた事はありません。
でも二代目によるとじいちゃんもかなりの珍動物好きだったみたいだなぁ(;´ω`)ノ
えっと、そのチャウのことですが、二代目によると…
満州で飼っていたチャウと中国人が食用と番犬としていたチャウは殆どが短毛で額に皺があり
犬体は大型と中型の間、少し土佐闘犬に似た角ばった吻だった(マスチフ系ですかね)とのこと。
また、毛色は先の記事でご紹介した現代の短毛チャウに近似していたそうです。
さて、それでは会誌から、松本克郎先生の『日本犬と三河雑種犬』のご紹介を続けま~す。
毛色以外のチャウ交雑四国犬の特徴についての記述を抜粋してみます。
「総黒爪と言う事は甚だ結構なことなのである。しかし総黒爪であればそれだけで優秀な日本犬であると言う訳では無く。むしろ爪色よりも重要な諸点が多いのである…チャウチャウ雑種には彼らにとって好都合な事に総黒爪が比較的に多いのであるから初心者には良い釣玉になるわけである…」
「三河雑種と言うからにはチャウチャウ種広東あたりの犬と三河の地犬との混血と見なければならない。三河の地犬の純血だと言うものを私は二三頭見せられたが、そのものはいかに頭を冷やして見ても純血日本犬とは受け取れなかった。現在(※記事は昭和25年のものです)では殆ど壊滅状態にあるものと思われる。」
「日本犬では悍威を尊ばれる。稜々たる気魂、男性美の極致ともいうべきものが、日本犬のよい処である。それをはき違えて顔貌が恐ろしい様に思えるのが良いであろうと黒マスクの犬を選ぶ…そういう犬は百頭中九十九頭まで純血日本犬に非ずして、チャウチャウ雑種であると私は断言してはばからない…」
「更に前額部に縦皺が数本流れているものも…まことに怪しいチャウチャウの血を頂戴しているものである。」
※(三代目注)ただし仔犬時代のブラックマスクはユーメラニン色素の濃い子に多く、これは問題ありません。成犬になるとブラックマスクが無くなるのが日本犬です。また、同じく幼犬時の顔の皺も吻が伸びるにしたがって消えますので生まれてすぐに判断してしまわないようにご注意ください。
「また、チャウチャウ雑種は耳があまりに小さく耳根の幅が広く、耳と耳との間隔もごく狭いし耳の付き場所は頭蓋の後方にずりさがっている。不調和に唐突に付いている。」
「日本犬は事実強い犬であるが、口黒マスクや額の皺などで顔を粉飾しているものは殆ど無い。虚飾無く品位を失っていない…本物を見て、その額のサラリとして、熱っこくなく酒脱脱俗の風貌を知って頂きたい。鋭い目と鼻筋の気品を…。日本犬の額はカラリと晴れている。」
「鋭い目と鼻筋の気品を…。日本犬の額はカラリと晴れている。」ですか。これはまた凄い表現だなm(_ _;)mオソレイリマス
聞くところによると松本克郎先生は京大文学部のご出身とか。さすが松本先生の文章表現には随所に煌きがありますねヽ(;´Д`)ノ
四国犬の仔犬のブラックマスクは成犬になると徐々に消えます。
これは四国犬が「ブラックマスク因子」と時間差で作用する「ブラックマスク消滅因子」の両方をもっているからで、成犬になっても黒マスクのままの犬種は「ブラックマスク消滅因子」を持っていないのです。
あぁ!またこういう仔犬を作出できる日がくるといいのですが…。
チャウ交雑の話はあと一回続きます。次は舌斑などの話になります♪
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