コメントで名前の挙がった長栄号。その名前を聞いて思いついたのがこの胡麻毛の犬です。
人ならぬ犬違いかも知れませんが、私のアルバムの中にある長栄号の写真を見ていただこうと思い番外編として記事にさせて頂きました。
いかがでしょう?お目当ての犬だったでしょうか?
このアルバムの長栄号は当時、長春系がお好きでよく犬談義をさせていただいた故綾田氏が好んでいたように記憶しています。
或羽号の直子である[長治号」と陸奥号の孫娘である[とら女号]を両親に持つ、なかなか血統の良い犬です。
ただ、長栄号は男系は申し分ない血統ですが女系にほんの少し長春系ではない血統が含まれています。そのためか僅かばかり長春系と他系のミックス的な表現をしていました。
あの綾田氏が好むほどの良い犬でしたが、長春系愛好家の中では多少好みが分かれる表現でした。
それは或羽号 自体が長春系として現在残っている形質からは離れた表現だったということも影響しているかも知れません。
-----ここから追記(2/26)
この長栄号はH17年に日本犬保存会より頒布された増刊号『日本犬のすべて』の267,268頁で紹介されています。
■ミックス的な表現をもたらした母系の血統
母系についての糸口は以前、会報誌『日本犬』昭和25年度 第5号【昭和天皇四国巡幸の供覧撮影】 のとら女号について
流浪の民さんが入れてくださっていたコメントにありました。
>とら女は私の資料では万嶽(桜樹荘)1256xトキ女(高知)3129と有ります
(改めて流浪の民さん、有難うございました)
ここから母系の起点があのゴマ号であり、長春系と他系のミックス的な表現がこのラインにあることがわかりました。
[ゴマ号(124)×コロ号(822)]
↓
[万嶽号(1256)] ×トキ女号(3129)
↓
長治号(11166)×[とら女号(3611)]
↓
[長栄号]
というわけで、以上のような血統であることがわかったわけですが、この犬の血統の構成は大きな特徴を持っています。
父犬長治号の祖母犬がとら女号ですので長栄号は台メスとなった母犬=とら女号の「女系の戻し交配」(!)の型なのです。
その上、戻しが女系の側というのが微妙ですね。もし、この犬がメスだったならば万嶽号の形質が非常に強く出ていたのではないかと思います。
長栄号が微妙なミックスの表現となったのはどうやら、とら女号の「女系の戻し交配」が関係していそうですね。
ただ、長栄号のような表現を求めても次の代以降には期待できなかったと思います。
或羽号と幡多系由来の台メスの交配…これは長春系の視点からは長春系と他系の交配、いわゆる「F1(交雑第一)世代」と考えられます。
ですので非常に残念なことですが、F2以降に関しては同じような表現の出る確率が絶望的に低くなってしまうのです。
ただ、私の手元には長栄号の直子の情報がありませんのでその検証はできていません。もし、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらお知らせいただけると幸いです。(be-so)
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