ブログネタ:人が自分の家に来るのはどう?
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帰ってきたら玄関が開いてて自分のデスクに依頼人が座ってて、何で勝手に開けているんだよって言ったら
いやあ、俺、不動産業者だからさぁ、こういうの慣れてるんだよね
って言われても。
(ミック・ハラーさん 弁護士 ロサンゼルス在住)
「リンカーン弁護士」
The Lincoln Lawyer
ついに!ついに来ましたこの映画!まさかココに来るとは思ってなかったからメチャクチャ嬉しい!
もう余りの喜びで、公開初日見に行っちゃいましたからw ちなみに東京などでは7月からとっくに公開のこちら。
そんな、まあ、時差もあるし、語りたい事もたくさんあるのでw、今日はネタばれてんこ盛りで行きますのでよろしく。
まず冒頭の曲にやられちゃうんだよね。おおお、ここにオマージュか?!ってな具回で。
ボビー・ブルー・ブランドの歌うAin't No Love in The Heart of the Cityがかかるんだけどさ、ほら、もうお解りかな?
これ、デンゼル・ワシントン&ラッセル兄貴主演の「アメリカン・ギャングスター」のCMでやたら流れてた、
Jay-Zのあの曲のオリジナルなんですわ。つまり、これから始まる話はなかなかにハードよってな予告なんだなw
現在が舞台だけど古めかしい街の描写も多いよ、とか、コンピューターがピコピコする話じゃないよ、とか、
まあそんな具合の宣言なんだなと、私は思ったりしたのよね。最初の音楽がいいとそれだけでテンションあがるw
(っていうのに同じ列に座ってた年配カポーのオヤジの方、曲の間中喋くりやがってマジで張り倒そうかと思った。
女性の方はずっと声立ててなかったのに!少しは場の空気読まんかい!ヽ(`Д´)ノ)
それと、古いものへのオマージュと言えば、これはもしかしたら原作の小説にも出てきてたのかもしれないけど、
主人公の弁護士ミックがアンティークの銃を盗まれた後、ミックはあれが元は父親のものであり、実はあの銃は
ミッキー・コーエンを助けた父が彼から貰ったものだと警察に説明しているシーンがある。
ミッキー・コーエンと言えばあなた、思い出すのはあの名作「LAコンフィデンシャル」ですわよ。
ああ、ここにもあのロサンゼルスの空気が流れているのだと思うと、映画ファンとして感動せずにはいられない。
そんなこんなで、まあ粗はあるものの(後述)、個人的には盛り上がりっ放しの2時間であった。
主人公の弁護士ミックには、まこなへー。
昔あった某映画雑誌は、海外俳優の名前を英語発音に近い形で表記するというのがモットーだったらしく、
例えばプリオ=レオナルドだったらレナード、デルトロなんてデルトーロとか書かれちゃってたんだけどw、
中でも傑作だったのがまこなへー。ねえ、どう考えてもあの英語発音はまこなへーじゃないでしょ?
でもまこなへーって書かれてたの。それ以来私の中ではマシュー・マコノヒーはずっとまこなへー。
そのまこなへーなんだけど、まこなへーは良かったよ、メチャクチャ良かったと思う。
ここんとこぶっちゃけさっぱり活躍の場が減っちゃってた感のあるまこなへーが、まじで頑張っている姿はカッコいい。
親友であり相棒である私立探偵が殺されちゃって、バーのカウンターでヤケ酒を傾ける時のあのアブラ汗。
苦しくて口惜しくて悲しくてじりじりしてる感じが出ていてグーよ、まこなへー。
そんなまこなへーの元嫁で検事、の癖して何で離婚したの?と言いたくなる程まこなへーを愛しちゃってるトメイ様。
だってさー、いがみ合ってるシーンより愛し合ってるシーンのが長いって気がするのはどうして?wwwww
でもいいの。トメイ様が出ていらっしゃるって事は当然お色気も担当なさるって事だからw なので許す。
大体トメイ様、あの夜の後の朝、「私とセックスするためにあんな事言ってたんでしょ?」ってまこなへーに言ってるけど、
部屋に入ったら自分から率先してスカート脱いでたじゃありませんか!(爆。
まこなへーの相棒にして最大の理解者である元警官の私立探偵フランクには、出ました名バイプレイヤーHメイシー。
今年の頭に見た「THE BAD」でもいい味出してたけど、今回も巧いよ、唸る程巧い。
ホモセクシャルでありながらミックまこなへーとつるめるのは、最愛の人がいたからって事が彼の死後解る。
くぅー、泣かせるねえ。ホント。でも彼があっさり前半で姿を消すもんだから、この先大丈夫か?って一瞬思うけど、
それが結構大丈夫なのは、前半の彼の功績も大きいと思われる。
もっと脇を固める役者陣もいい。
まこなへーに仕事を斡旋する保釈金立て替え業者ヴァルにレグちゃん事ジョン・レグイザモ。いつ見ても渋いぜ。
まこなへーの昔の依頼人で、まこなへーがへまをやらかして助けてやれなかった可哀想な囚人にマイケル・ペニャ。
ミックまこなへーと対立するやり手の若手検察にジョシュ・ルーカス。「J. エドガー」のリンドバーグが記憶に新しいね。
私的にはウォーケンおとうさま&マイケル・ケインおとうさまと共演した「ラスト・マップ 真実を探して」が好き。
彼は「ザ・ファーム 法律事務所」のTV版に出てるそうだけど、もしかしてこの役が当たったからかね。
他のベテランもいいよー。
で!まこなへーの依頼人にして最大のライバルが、ハリウッドダメ男ちゃんズの一人我らがライアン・フィリップ!
バカにしてんじゃないですよ。このハリウッドダメ男ちゃんズを、コティさんはこよなく愛しているのですから。
(ハリウッドダメ男ちゃんズの一例:イーさん・ホーク)
そうは言うけど、ライフィーって役者としては全然ダメ男ちゃんじゃないんだよね。(だから余計惜しいというかw)
レグちゃんといいライフィーといい、デルトロと共演する人はどうしてこう悪役が多い、違う、いい役者なんでしょう。
(そう言えばこれのライフィーも、Savagesのデルトロも、サイコキラーな役よねえwww)
ちなみにライフィーはこれが多分初悪役w これだけのワル、っていうか、猟奇的ワルはなかった筈。
それがね、全然ワルに見えないのよ。目なんかウルウルしちゃって陪審員に訴える姿は純真な若者そのもの。
ふてぶてしさをほんの一瞬しか見せないの。巧いのよホント、この辺のさじ加減が。キレてないからこその怖さ。
だからこそまこなへーはトメイ様に言うのよ。俺が怖いのは純粋な悪=pure evilだって。
つまり、こう言っちゃなんだが、ライフィーにとってこの犯人役はかなりの当たり役だと思うのだが如何でしょうかwww
ライフィー、イケるよこの路線。応援してるからね。
この辺で、話の面白さと共に、先程言った映画の「粗」について語りたい。
なんでルイス=ライフィーがミック=まこなへーを雇ったかって辺りの事情は映画でも語られるけどパンフに詳しく、
要するにアメリカでは、真実を暴こうとする前に、法を遵守する事に重きが置かれているという事実があって。
だから、自分の弁護士はどんだけ自分の依頼人が凶悪犯だったという事が解っても、それを暴露出来ない。
正確に言うと、してもいいけど法廷では取り合って貰えない、そういう風に法が出来てんだという事らしい。
ルイスはそれを逆手にとって、つまり過去の自分の事件の時にまこなへーがへまをやらかしたっていう、
その事に着目して、自分からミックまこなへーの懐に飛び込んだ格好になっている。
マイナスとマイナスを掛けあわせればプラスになる、くらいの気持ちで、まこなへーを手玉に取ったつもりでいた。
この辺の事実が解る辺りと、ミックまこなへーとルイスライフィーのガチンコ一本勝負場面はマジで見もの。
この二人、リハをしないで本番に臨んでるんだそうだ。まこなへーがパンフで言ってた。その方がいいって事で。
互いに初めての相手の態度に反応しながら臨む方が、予定調和出なくていいだろうって事らしい。
俺も君を驚かすから、君も俺を驚かせてくれ、ってまこなへーは言ったらしい。ほほう、凄いねえ。
で、このガチンコシーンがいいからこそ、他の粗が目立つのも実は確かで。
ルイスがどうしてあんな凶悪な事件を起こすのかについて、多分トラウマなんだろうなとは解っても正直判然としない。
母親のレイプされた姿見て自分が将来的にああなるのか?って疑問も湧く。その辺小説にはあるのかもだけど。
それからラスト、ルイスのママが、彼を殺したのは私よ!ってカミングアウトするけど、その証拠シーンもなし。
せめてHメイシーのあの電話のシーンさあ、ママのバージョンで撮ったのを見せてくれなきゃあ。
それにママがやったにしちゃちょっと唐突過ぎない?あの銃はルイスがミックの書斎から盗んだもんでしょうに。
それとその銃よ。あれ、結局うやむやじゃない?ルイスが過去の事件の犯人だって事は解ったけど、
ミックの銃はまだルイスが持ってて、それはミックがルイスに言うように明るみに出せない訳よ、ルイス的には。
という事はまだミックには、フランク殺しの容疑がかかってる状態でしょ?少なくともあの時点では。
勿論翌日にトメイ様が警察に、フランクが駐車違反の切符からルイスを割り出したから殺されたって事を聞けば
ミックの容疑も恐らく晴れるけど。でも、じゃあ銃は?ってなってもルイスが言わなきゃ出てこないでしょ?
119分ある割に、ルイスとママのシーンがなさ過ぎて、あの親子がどのくらい親密なのかがイマイチ伝わってこない。
そこがもっと、ヤバいくらいに溺愛されてるって解ると、上の疑問も解決するんだけどなあ、多少は。
それとペニャよペニャ。無実の人に罪を着せてしまった事に悩みに悩んだミックまこなへーは最後に彼を救うけど、
果たしてペニャ=マルティネスはそれで納得するんだろうか、と。それまでの自分の苦しみをどう昇華すればいいか、
彼は絶対に悩むと思うんだよね。我らはああいうの、冤罪っていうんだけど、その辺どうなってんのかなってふと。
でも思うの。この映画、観客をぐいぐい引っ張る力があるからこそ、細部がどうなってるのか気になるんだろうなと。
もっと漫然とした作品だったら、こんな粗なんかすら気がつかないかもしれない。
だから結果的に、こんだけ粗があっても、この映画、面白くて堪らなかった。
パンフも小さめで表紙も粋で、中の紙質もつるつるしてなくていい。しかも600円と安い。お買い得。
男と男の勝負イン法廷、如何でしょうか。
スーツの似合う俳優を眺めるだけでも価値あり!
*****
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