07/26/13 DVD: Swimming with Sharks (& Book: ご遺体) | **コティの在庫部屋**

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そういうものが気になっているうちは、大物にはなれんのかも知れん。



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「ザ・プロデューサー」

Swimming with Sharks

The Buddy Factor


この、若かりし頃のデルトロが出演したふっるい映画を、久々に見たくなったのには訳がある。

おべんきうをするために時々チャリで2分の県立図書館へ行くのだが、化粧室に行く途中に文庫のコーナーがある。

いい加減思考が鈍ってきた時などにここを覗くと、たまに「おっ」と声を上げたくなるような本が入っている。

例えばこんなの。


ご遺体 (光文社古典新訳文庫)/イーヴリン ウォー
¥920
Amazon.co.jp

厚さもないので2日もあればさくっと読み終わってしまうとはいえ、おべんきうの合間にこいつを先日つい借りてしまうw

ハリウッドの映画界を前半の舞台に置いたこの小説は、予想通りブラック・ダーク・ビターな面白さだった。

で、ラストの惨劇(?)を読みながらふと思い出したのがこの映画。あらら、なんかちょーっとだけ似てない?と。

んで、この記念すべきケヴィンちゃま第1回製作作品を、何年振りかで見直してみた。


一言で言うなればこの映画は「あまちゃん(♂)都会編・無修正ハードコアバージョン」www

ケヴィンちゃまが出ている業界の裏幕を描いた映画は他にもあるけど、これは自身は製作してるだけあって凄い。

迫力も違うし見せつけ方も違う。なもんで、人によっては嫌悪感抱く場合もあろうかと思うので、その辺ご注意を。


ワンマンで傲慢で悪名ガチ高な映画会社重役・バディの新しい助手になった大学出たてのあんちゃん、ガイ。

1日目からこき使われて蔑まれて苛められて虐げられてバカにされてコケにされて挙句の果てに1年後「お前はクビだ!」

ブチ切れたガイは勝手知ったるバディの瀟洒な自宅へ潜入。バディの家でバディを相手にバディの銃をぶっ放し、

ニヤリと笑ってガイは言う。「さあ、1年分の贖罪だ。俺に謝って貰おうかな」


ガイの反旗の翻し方=拷問の仕方が極端過ぎるため、何もそこまでしなくても、と見る側は多少思うかもしれない。

特に椅子に縛り付けたままバディ=ケヴィンちゃまの髪の毛をむんずと引っ張るあのシーンは涙なくして見られないw

ケヴィンちゃまが言った「ああ髪がっ!」ってのは果たして台詞だったのかそうじゃなかったのかw


え?デルトロ?出てますとも勿論。この映画で我らが兄貴演じるのは、ガイの前任者、つまりケヴィンちゃまの元助手。

1日目のガイに仕事の手解きをする兄貴のまあゴージャスな事と言ったら!若いしお肌もピチピチよ(はぁと)。

業界に長けてる役なので、いつもの兄貴よりずっと早口で喋るのも特徴。ただ声は相変わらず小さいけど。

多分これは作戦だな。バディより目立っちゃいけない訳だし。そんなバディ=ケヴィンちゃまは元助手レックスの事を

「このサル」(字幕)と呼ぶ。サル呼ばわりすんな!

と怒ってはいけない。バディは自分の助手の事を全部「このサル」って呼ぶから安心して。←なんで安心なんだ


という訳で行ってみよう、レックスの麗しき姿。



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そうです。何とこの映画で兄貴は初のオールバックに挑戦!

若いので何をやっても可愛く見えるのはワタクシだけでしょうかwwwww

もういっこ。兄貴について語るケヴィンちゃまの台詞の中にdog boyってのがある。これは字幕通りの意味もあるが、

デルトロのデビューの役柄が本当にdog boyだったってのもあるんじゃないでしょうか。

ちなみにこれはケヴィンちゃまと兄貴が初共演したユージュアル・サスペクツより後の作品。だからさ。


拷問シーンがどぎつい、という事で途中で断念する人もいるかもだけど(でも昨今のホラーとかより全然甘いよw)、

この映画、真のテーマは後半半分から3分の1以降にあるので出来れば頑張って見て頂きたい。

虐げられてバカにされて、仕舞には自分の女までコイツのせいで裏切りやがって(ここは勘違い)怒り心頭のガイ。

の筈だが、バディは伊達や道楽でここまで上り詰めた訳じゃない。25歳のイマドキ小僧、ガイの事をちゃんと知ってる。

ガイの、仕事をサボる事を覚え、見栄を張る事を覚え、傲慢を身につけ、不満を募らせて行く様を、バディは見ている。

1年耐えただと?バカ言うんじゃない。俺は10年耐え抜いたんだよ。お前らみたいなMTV世代は忍耐が足りない。

そうさ、なあ、良く考えろ。お前の望みは何なんだ。(What do you really want?) お前は一体どうしたいんだ?

髪を切られ、抜かれ、顔を傷付けられたバディは割れた鏡を見ながら不敵に笑い続ける。


この「お前の望みはなんだ」という問いが話の核になっている。

耐えられない、苦しい、もう嫌だ。だったら逃げればいいじゃないか。簡単な事だ。なのに何故逃げない。

お前の望みは、一体何なんだ。

語りかけるバディには、誰よりも、勿論本人よりも、今のガイの望みが解っている。

寧ろ今、バディはそれを利用しようとしてさえいる。それがバディのここまで伸し上がれた所以なのだ。


ラスト、ガイの恋人でありバディとも関係のあった、野心家のプロデューサー、ドーンが駆けつけてからが本番だ。

なあ、良く見ろ。俺達はこの女みたいに、身体で出世する事は出来ない。やるかやられるか、それしかないんだ。

切り刻まれた顔を真っ赤にしてバディがガイに叫ぶ。いいか、お前が男になるなら今しかない。さあ殺れ。その銃で撃て。

必死になって止めるドーンを振り切ってバディは叫び続ける。撃てなきゃお前は一生そのままだぞ。さあ!


最初の場面がここに繋がり、観客はあっと声を上げる。

そうであれば、次に待つシーンの衝撃は更に濃厚になる。


イーヴリン・ウォーの「ご遺体」はもっとドライで笑いを誘う。後味が不思議と悪くない。(訳文の巧さもあるのだろう)

この映画は決して後味は良くない。が、何故か不思議と納得が行ってしまう。

それは多分ケヴィンちゃまの演技力と、ガイという青年の異方向のイニシエーション・ストーリーであるという点と、

ここは「ご遺体」もそうだが、多かれ少なかれ、現実ってこんなもんなんだろうなという我々の憶測が、

あながち間違っていない事を、我々自身が知ってしまっているせいなのかもしれない。


まああの、とにかく、兄貴は可愛いですw 見どころのひとつに添えてやって下さいwww


まさか自分がこれ程までに

なんて思ってやしないだろうな?

全部自分で望んでいたくせに。


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ザ・プロデューサー [DVD]/ケヴィン・スペイシー
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