03/08/13 Books: 甲子園 100の言葉 | **コティの在庫部屋**

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春はセンバツの季節。



甲子園100の言葉/彩図社
¥1,260
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皆様こんにちは。

毎日おべんきうに勤しむコティさんは今、予想通り「野蛮なやつら」な映画がココに来なくて大打撃です。

打撃と言えばまあ、甲子園ですわ。という訳で、合間を縫ってこちらを読んでみましたw

右ページに言葉が、左ページに解説が載ってるので、サクッと読めるため忙しい人にも持って来いの本。


勝利の言葉だけが並んでいるような本なら誰も勧めはしない。

この本の凄いのは、高校野球に関係した全ての人達の言葉の中から、厳選したものを集めているところ。

その厳選の仕方が、また味があっていい。この本を編んだ作者の、高校野球というものへの偏りのない愛を感じる。

例えばこんな人の言葉がこの本には載っている。




名門校に入学直前に難病が発覚し、大手術を受けた後に、その執刀医のかけた言葉。

大投手を前に萎縮しまくった選手達に監督がかける、ユーモアたっぷりの方言混じりの言葉。

大のサッカーファンの父を持ちながらも野球を目指した選手の、父の姿をスタンドに見た時の言葉。

三振の数を事細かに気にするピッチャーの言葉。

采配を迷った監督に聞こえた、誰のものかも解らない怒号混じりの言葉。


盲目になった父を甲子園に連れて行きたいと願う選手の言葉。

相手ピッチャーに敬遠され続けた選手が後に言う、高校野球の本質を問うかのような言葉。

教育は勝つためにあるのだと信じて疑わない監督の教えを受けた元選手の言葉。

狙いは甲子園のずっとずっと先にあると信じていた選手の飄々とした言葉。

野球のコラムを執筆していた大作詞家が思わず書いた言葉。


バッターボックスに立った選手が相手チームの大投手に武者震いしながら叫んだ言葉。

監督の言葉を言いに来た伝令に怒鳴り返して追い立てる選手の言葉。

何もかも嫌になって寮から逃げ出した揚句警察に捕まった時、暴走族のリーダーがかけた言葉。

あと一球で終わりになるその時、マウンドに集まってきた選手達がピッチャーにかけた言葉。

伝説の坂東村椿を18回まで見守った球審の言葉。




いいなあと思ったのは、試合に勝った時グラブを高く掲げて喜びを表した、ピッチャーでエースの弟に向かって、

彼の兄貴が試合の後で彼に言った言葉と、

怪物と恐れられた大物ピッチャーに魅せられた一人の選手が、雨降りしきる中彼のチームと対戦した際、

バッターではなく雨に苦しむ彼の姿を見て、自分が彼のフォアボールで出塁した際思わず言ってしまった言葉。


前者のピッチャーでエースは王さん、後者は言わずもがな、江川さん。

片方は野球のヒーロー、片方はヒールのような存在だが(苦笑)、そんな二人を巡るエピソードがこれ程魅力的なのは、

この二人が野球、ひいては高校野球にとって、どれ程か魅力的な存在だったからに他ならないだろう。


野球好きな人ならきっと楽しめる1冊だと思う。