01/14/13 DVD: 7 days in havana | **コティの在庫部屋**

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ここしかねえ。↓



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「7デイズ・イン・ハバナ」

7 Dias en La Havana

7 Days in Havana


いやあ、やっと、やっと、やあああああああっと!!!見ましたよこれをっ!!!(感涙

DVDリリースしてAmazonから届いて速攻見ました。もう、待ちに待ったはっばーな!

この、寒い寒い日本に今!再び上陸する!熱い熱い国のあっつい物語!!!


とまあやや興奮気味に入りましたがw、ホントもう、見終わって、何だか妙に気持ちが熱くなるんですわこれ。

それは一重に我らがデルトロ兄貴がコマーシャル的に監督デビューを果たした映画だからってだけではなくw、

もう、オムニバス7本の作品の、どれをとってもいい訳ですよ。ホント。これはね、言っときますけど、鉄板でお薦めです。

勿論多少エキセントリックな作品はありますがw、まあそれは以下の記事を参考にして貰えたらと思う訳です。

ちなみにオフィシャルサイトがまだ立ち上がってますので、こちら もどうぞ参考にして下さいまし。

超オシャレなポスターは曜日ごとにあります。上の3枚目から9枚目がそれ。月曜から日曜です。


で、オムニバスな訳です。一週間の。それぞれがそれぞれの監督によって作品になっていると。

しょっぱな月曜日担当が!出ました我らのデルトロ兄貴です!拍手!



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写真がでかいのは御愛嬌w


月曜日、いやあ可愛い話でしたねえ。まず主人公が可愛い。ジョシュ・ハッチャーソンと言えば世間的には去年ヒットの

「ハンガー・ゲーム」らしいけど、私としては「キッズ・オールライト」の息子さん。その彼がハバナに一人行く。

言葉の通じない一夜の中で出会った、唯一心を開けそうな、英語も出来る女性を自分のホテルに誘うんだけど、

フロントのおっちゃんが一発で彼女の正体を見抜くのよ。うそ、マジで?と思うのは彼だけで、悪びれる風もない彼女。

どうやらこの国はそこら辺の境界線がかなり曖昧らしいんだな。厳格な宗教観がある国でありながらも、

若者は自分の気持ちに嘘をつく事なく、自分の方向を見出してくっていうね。そんな風に思えたな。

彼と彼女の別れ際がまたいい。いやあ兄貴、視線が殊のほか優しいなあ、なんて思ってクスッときたりホロっとしたり、

その中でハタと気付いた。もしかしてこの話、兄貴の実話が元になってんじゃないの?(爆。

いや、こういうエピソードがあったって話はどこからも聞いた事ないけど、でもありがちでしょ?特に兄貴若い頃可愛いし。

それに何よりあのキャップ!!!www 最後にあんなこと言われちゃうのは兄貴がそう言われたからじゃないのお?

なんて、下衆の勘ぐりを思わずしたくなるような、ほのぼのラブコメディだった。


ただし全てがコメディって訳でもなく、そこここに現れる描写に、ハバナの今が映し出されているのが素晴らしい。

アパートメントの住人や子供達が生き生きしていて、物質的豊かさはないけれど、心意気が豊かっていうかね。

バナナのフライとか卵料理とかが食事に出されるんだけど、精一杯のもてなしなんだろうってのがこっちにも解る。


それと!外国人の事を「ユマ」というのは何故か、という議論を交わすバーの男達の会話が傑作。

あれはよお、映画からだろ?ほら、「3時10分」っていうあれ!(「3時10分 決断のとき」の原題から来ている話)

違うっつーの!てかあの映画はオリジナルのが良くね?あれよお、ロシアの映画しか来なかった時に急に来てさー。

おい、ユマってのはそうじゃなくて、ユナイテッドがなまっただけだろ?

なーんて会話をしてる訳ですよ。この台詞を入れる辺り、如何にデルトロ兄貴が映画好きかが良く解るよね。



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なんて話してると他の曜日の話できなくなるからこの辺で月曜日はおしまい。火曜日!これがまたいい!

兄貴が絡んでなかったら間違いなく火曜日を私の第1位にしたくらい、この話はイカしてる。

監督はアルゼンチン映画の担い手、パブロ・トラペロで、主演があのエミール・クストリッツァおやじ!!!

おやじがオヤジ本人と思しき人物の役で出てくるの。んで、現地運転手の役で出ているアレクサンダー・アブレウ、

この人が凄い。彼は今キューバで一番人気と言われる程のトランペッター。彼の演奏が半端ない!!

もうこれだけのためにサントラ買ってもいいと思える程のクオリティの高さ。マジヤバい。

クスおやじもめっちゃいい味で、映画賞の授賞式の舞台裏で飲み過ぎてげえげえ吐いてたりしてるのwww

妻と上手く行かなくて、携帯放りだしたり、ホテルの部屋で泥酔してたり、本当に楽しそうwww

ラストの、運転手と娘の無言の空間もとてもよかったわ。とにかく、この短編の音楽は必聴。


水曜日。しがない地元のバーで歌うセシリアを、スペインのクラブに引っ張ろうとするのがダニエル・ブリュール。

「ラヴェンダーの咲く庭で」なんかでもいい感じの青年だったし、でも「コッホ先生」も彼が演じてるんだし、

一体この人は何か国語喋れんねん、と思って調べたら、彼はスペインとドイツの掛け合わせなんだそうだw

つまり、英語ドイツ語スペイン語はお任せあれって感じなんだと。すっげー。

彼とめくるめく時間を過ごせるのかと思ったセシリアだけど、そうは問屋が卸さない。傷心で帰るとそこには恋人、

うだつの上がらない野球選手だけど、愛しているのはこの人なのよね。でもあの錆ついたバスタブ、彼との生活じゃ

あそこを抜け出そうにないし…とまあ思い悩むセシリアがどんな結論をだすのだろうか、とまあこんな話。

監督は「アナとオットー」のフリオ・メデム。アナオットーがイマイチだった私だけど、これはまあまあだったかな。

若干湿度が高いのですが、セシリアの歌声がとても清涼感があるので、癒されちゃうっていうか聞き惚れちゃう。


木曜日。これは好き嫌いあるかなあ。なんかこう、内容は深い様にも浅いようにも見えるっていうねw

いや、深いんだろうけど、何せ台詞がないので、そこは想像力に任せるしかないとw 主演も監督もパレスチナ出身の、

エリア・スレイマン監督。あの、コントのようなホテルの場面なんかは我々に近い感覚かも。でも引き際を解った描き方。

日本だともう一回こう、コテコテにしちゃうところをさらっと流す辺りは流石のセンスだと。

緩いんだか厳しいんだか良く解らないハバナの人達と、荒波のコントラストが素晴らしい。

あの波は要するに、人生なんだろうねえ、監督の見た。ところでダイキリが死ぬ程美味そうだったw


金曜日。来たよ問題作任せとけ、のギャスパー・ノエw 今回のも7日間のうちで当然最も問題作w

しかしああいう文化が残ってるんだろうねえ。って言ってるけどあれって他の国でもあった事だろうしねえ。

ヨーロッパのテレビ局かなんかで、デルトロと一緒にインタビュー受けてる映像がようつべにあって、それを見ると

やっぱしブラック・マジックという言葉がノエの口から出ているので、まあそういうものを描こうとしたのは確かだろう。

宗教観については様々だと思うのね、「日曜日」なんか見ても思うけど。でもきっとこういう人々も多いんだろう。

あの娘の、呪術を受けている間中ずっとしていた怯えたような悲しい眼差しが胸に焼き付いて離れない。

キレイごとでは済まされないだろうが、だがしかし、こう、考えさせられる1篇ではある。

そうそう、木曜日のラストシーンから金曜の夜のシーンに繋がる、昼と夜の同じ場所の場面、天晴!


で、この辺からこう、何気なく繋がりが見え隠れするようになる土曜日がまたメチャいい。月火の次に好きな話。

医者で学者でテレビにも出るバツイチマミーは生活費のため裏稼業で潜りの(でもプロ顔負けの)パティシエをやってる。

(ここでマミーが作っている大量のケーキ類がドコに頼まれたものなのかは、次の日曜日を見ると解る仕掛け)

2度目の夫は失業中なのか、主夫になろうと奮闘するもドジばかりでつい命の水を飲み今日もアル中まっしぐらw

妹ジェシカはまだ学生で、姉セシリアは夜の歌手の仕事をする美人姉妹(水曜日のセシリアです)。

今日は夜までに大量のケーキを焼かねばならず、小麦粉が不足で夫が粉屋へおつかいに。

その粉屋のにいちゃんは実はねえちゃんでw、マミーの渡したウィッグを被るとまんざらでもないように呟く。

「ああーん、これ被ってベニシオ・デル・トロの撮影に行くんだったわー」ってそこだけ現実かい。

(それにしても流石だ我らが兄貴、オネエのハートも鷲掴み(はぁと)なのね)

セシリアの一大決心を夫が聞いたのは、マミーがテレビ出演をしている最中の事で、知らせを聞いたマミーは

朝、あの子の様子がおかしいと思ったのは、こういうことだったのね、と、埠頭で涙ぐむ。その姿をそっと支えながら、

まあ飲め、と言わんばかりに人のいい夫が差し出すのは勿論彼の「命の水」。監督は地元出身フアン・カルロス・タビオ。


そして日曜日を撮ったのは、一昨年のカンヌでも有名になったローラン・カンテ。「パリ20区 僕たちのクラス」の人。

この人は大勢を撮るのが本当に巧いねえw 今回もよくぞこれだけの人を描いたって位出てくる。

勿論台詞のない人もいるんだけど、全員が生き生きしているの。この辺の撮り方が物凄く巧い。

ばあちゃんの戯言と取り合わなかった住人が一致団結するとどんなミラクルが起こるのかがアグレッシブに描かれる。

聖母様のお告げとはきっとこんな、賑やかな祭りをする事だったんだろうなと、無理なく思える辺りのパワーが凄い。

この国の聖母様はいいなあ、こんなすげえ歌とリズム(と旨いもの)に囲まれて。


で、最後のクレジットがまたいいのよ。

ここでアニメーションが流れるんだけど、それがこの7日間の事をおさらいしたアニメなの。とても洒落てる。

それだけじゃなく、ちゃんと、アニメーターの解釈も含まれていて、クスッとしたりホッとしたり。

時に金曜日のあのお祓いされちゃった少女が、あんな風に救われているのを見ると何だか泣けてくる。



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華麗なる監督陣↑


まあ、言い足りない事はまだあるのですが(あるのかよ)、この辺にしておきますw

皆様も是非!是非とも!DVDでお楽しみくださいまし!!!


そうさ、誰を愛そうと

それが愛であるのなら、

きっといいんじゃないのか。


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