ブログネタ:大人になってから激しく怒られたり注意されたことある?
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大人だろうがなんだろうが、ちゃんと注意されないとこんなんなっちゃうんだよ。
「汚れなき情事」
Cracks
製作がスコットさんちの兄弟で、監督&脚本がスコットさんちのリドリーさんの娘さんのジョーダンさん、という事で、
前から凄く気になってた作品なのだが、何せ分類がどのお店行っても「洋画 エロティック」なもんでw
それでも以前チェックしたらもう旧作になってたもんで、よーし次に借りよう!と思い、週末張り切ってGEOに行くと、
「洋画 エロ」コーナーの下段の「邦画 エロティック」コーナーに、虫のように張り付いて離れない若者が。
年の頃恐らく19、初めての邦画エロティックコーナーに心ときめかせやってきたに違いないであろう健全たる後姿。
ワタクシはその姿に思わず目頭が熱くなった。だから暫く彼を一人にしてから再びコーナーに行くと、既にいない。
お目当てのDVDはあったのだろうか、間違えてハードコアとか借りてないだろうか、と要らぬ心配をしていると、
丁度このDVDに手をかけているところを、隣の18禁暖簾をくぐりにやってきた同世代の男性にしっかり見られた。
教訓。人の心配をする前に自分の心配をするべし。
さてこのDVD、そんな思いをしてまで借りてきた甲斐があったかと言うと大ありでした。
皆さん、これ、本気でお薦めします。未公開映画DVDの中ではかなりの大当たりです。いやマジで。
舞台は1930年代のイギリスの私立女子校。ミスGと呼ばれる美しい教師に皆が憧れを抱いている中、
とりわけ彼女が熱心に指導を務める飛び込み選手達のリーダー・ダイはミスGに熱い思いを寄せていた。
大空を駈けるように、天空を舞うように。あなた方の飛び込みには一編の詩があるのだと語るミスGの、また、
世界中を旅して、様々に彩られた昔の土産話を生徒達に聞かせるミスGの生き生きとした美しさと言ったらなく、
ダイがミスGを見つめる目はうっとりと輝き、ミスGが喜ぶならたとえ意にそぐわぬ事でも進んで行う程である。
同じ飛び込み仲間のポピーやファジー、リリー達も、リーダーである彼女に疑問を感じぬままついて行く毎日だ。
そんなある日、遠くスペインという異国からフィアマと名乗る転校生がやってくる。
大人っぽく美しく、寡黙だが媚びる事のない、育ちのいいフィアマに、ダイは畏怖の念を感じる。
それは、最愛のミスGが、自分ではなく彼女に注意を寄せてしまうのではないかという嫉妬から来たものだった。
予感的中。暑い国からやってきたフィアマの飛び込みは他に類を見ない程美しいものであり、ミスGも目を見張る。
そうなるとますますダイの嫉妬心は煽られ、考え付く限りの意地悪を、気の進まぬ仲間を引き連れて仕掛けるが、
幸か不幸かフィアマは連れ戻され、再び皆と同じ寝室で眠る事になる。
ダイの気持ちが爆発する。あんた、ココにいる気ならもう少し周りにも気を使ってよ。
フィアマは言う。ココにいる気なんてない。私は父が迎えに来てくれるのを待つだけ。家族に会いたいだけよ。
するとダイが思わず爆発する。私だって家族に会いたいのよ!
そう、ここは、来る日も来る日も、待っても待っても迎えに来ない親達を寂しげに待つだけの少女達の楽園なのだ。
ダイは、決して得られぬ事のない家族からの愛情の代わりに、ミスGの愛情を殊のほか欲したとも言える。
ダイの反乱が何故自分に対して起きるのか漸く理解したフィアマは翌朝、愛用の香水瓶をダイに差し出しながら、
私がいい子なら、ミスGはあなたに優しい筈だわ。約束はできないけど、努力してみる、とダイに告げる。
しかし、恐らくフィアマには解っていた筈だ。ミスGの、自分に向かう言葉には出来ぬ恐ろしさを。
それは、文字通り世界を知っている、フィアマに対する憧れと愛情と、彼女と同化したいという望みだった。
とまあ、どこにも粗筋らしい粗筋が書かれていないもんで、ここに書いてみました。どうよ、なかなか面白そうでしょ?
ええとまずね、エロティックに分類される程煽りたてるシーンは皆無ですw どうしてこれがエロなんかなー。
いや、あるにはあるけど、大したことぜんっぜんないですから。「スリーピング・ビューティ」の方が1000倍エロい。
なんつーか、ビューティの方はエロそのものだけど、こっちはエロスって感じなんだよね。
エヴァ・グリーンが非常に巧い。彼女のキャラの複雑な二面性を実に巧みに演じ分けていた。服はディオール。
主人公ダイを演じたのは「三銃士」にも出ていたらしい(見た癖に未確認w)ジュノー・テンプル。
可愛くないなあという最初の印象から最後のシーンまで、激しいキャラの内面を表現してた。
脇キャラで出ていたのがイモジェン・プーツ。この頃から凄く可愛いし、小悪魔キャラな感じが出てるね。
一番唸ったのがタイトル。このcrackという単語1語の全ての意味を見て行くだけで、この映画の中身が解る位。
crackとは、「雷などの鋭い音」「割れ目、裂け目、亀裂、精神的・肉体的欠陥」「チャンス、努力、試み」
「不愉快な冗談」「お喋り、自慢、ほら」「純度の高いコカイン」「強盗」「ヴァギナ」などの意を持つ名詞である。
うううーーーん!深い!!!さすがスコットさんちの娘さん!!!
「ほら話で埋められた裂け目だらけのあなた。
守りたかったのは自分だけだったのね」
少女は香水瓶を抱き、人生の海に出る。
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