「突然、みんなが恋しくて」
Et Soudain Tout Le Monde Me Manique
原題の英語訳は、“And suddenly the whole world seems to me to lack” 日本語には訳しにくいね。
ちなみに英語のタイトルは“THE DAY I SAW YOUR HEART” これは主人公の娘さんに絡んだ大事な言葉。
うーん。もう少しいい意味で泣かされるか、心を引っかかれるかすると思ったんだけどなー。
子供に恵まれないため養子縁組を望む姉と、付き合う男とは長続きしない妹という、母親の違う姉妹のもとに突然、
2人の父親の3人目の妻が妊娠したというニュースが飛び込んで…という設定は実に良かったと思うの。
こういう筋書きはとても今っぽいし、女性なら割とみんなちょっと興味が持てるテーマを含んでるしね。なのになー。
多分主人公の娘さんのオヤジがイマイチ私のテイストに合わなかったせいだな。そのオヤジと娘の話だってのに。
だってさあ、不器用とか、本当は優しいとか、色々あるだろうけど、でも人間には最低のルールってものがあって、
それをジョークだよ、と言って済ませてはいけないような気がするの。
勿論それが心のせまーい考えだってのは解ってはいるけど、でもねえ。
と思いながら見てたんだけど、最後に娘さんのもとに残る彼が、今までの彼と違って、オヤジにゴルフの事を聞かれて
唯一しません、と断った人だと解った瞬間、ああ、それでいいんだとひとりごちた。
オヤジがいなくなってからの方が断然家族や恋人、友達との関係がいい感じに見えるのがまた皮肉。
でも、そのオヤジがいなければ、繋がらなかった家族ではあるんだけどね。
メラニー・ロランがいいのは当然として、彼女の同僚であり友達であり自分の元彼と付き合う事になる彼女、
すぐに解ったよ、「パリ・エキスプレス」で捲し立ててたあの娘だよねw ジェラルディン・ナカシュというらしい。巧いね。
信じられなかったとか言うつもりはないけど、
愛は存在してるんだって初めて知った。
レントゲン写真で。
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