「サンザシの樹の下で」
Under The Hawthorn Tree
ホーソンと言えばアメリカの作家しか思いつかなかったが、考えたらこれはサンザシの英語名だったんだなと改めて。
昨日まで読んでた「或る女」がコッテコテのコテコテ話だったもんでw、少しでもそれを薄めたいと思ってこれをチョイス。
最初の1時間はもう、主人公の男女2人の余りの顔の薄さに感動し(爆)、ああこういう薄い顔大好きよーと叫びつつ
そのうっすーく儚い恋愛とも呼べぬような心の通わせ合いにうるうるしながら見る事が出来た。
そう、アジア人は薄いのが一番。あんな「或る女」の葉子や倉地みたいに食い散らかすように行為に明け暮れちゃダメ。
それを十分に堪能するには持って来いの映画だと思う。
が、1時間近く過ぎた辺りで、俗世にまみれたワタクシの頭を邪念が過り始める。
どうしてあの彼はいつも彼女の困った時にタイミングよく現れるのか。仕事してるだろう、地質調査の。
何故彼は彼女の足のサイズまでドンピシャリで当てる事が出来るのか。いや、あの彼女がそんな話する訳なかろう。
もしかして、もしかして彼はあの紫のバラの人なのか。そんな疑念が頭を擡げたくらい。
それと、あの水浴びするシーン見た?あの腹筋!あのいい身体!!それであの病気にかかっちゃうの?!
まあ、それが仕事の影響だと解ると仕方がないかなとは思うけど。
何より感動させられる筈のラストが私には腑に落ちなくて困った。
あそこで、ねえ、呼んでやれよ、頼むから。今まで呼べなかったのをそこで呼ぶから感動するんじゃないの?
勿論反論もあるだろう。呼ばなかったからこそ美学があるんだと。その気持ちは私も解らないではない。
が!いつもは美学に拘るコティさんだが、今回に限っては敢えて外させて貰う。頼むから呼んでやってくれ!
と、違う涙を流しそうになったぞ私は(苦笑。
脇はみんな良かった。彼の親類も家族も彼女の母親も弟妹も、そうそう彼女の先生、BIUTIFULに出てるのよね。
でも何より印象に残ったのは、彼女の友達のホンちゃん。力のある子じゃないかなあ、彼女。
「カマトトじゃないの?」と、彼女が私達の俗っぽい疑問をすんなり投げかけてくれるところが気に入ったw
永遠なんてもの、あてにならないからこそ美しいのだと、
大人になった私達はとっくに知っている。
あてにして待っている程、愚かでも純粋でもなくなってしまったから。
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