2010/09/10 DVD: il ya longtemps que je t'aime | **コティの在庫部屋**

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「ずっとあなたを愛してる」

Il Ya Longtemps Que Je T'Aime

(I've Loved You So Long)



仏語訳=英語訳=日本語訳、という、当たり前なのに珍しいタイトル。

無理に変える必要は全くないのだという、好例。


素晴らしかった。

作品のあり方が重い割に、台詞やカット割りなどで極力ドライに描かれている。

ウェット感のないのがいいんだなあ。

抑えるとこ抑えて、バーストさせるべき場所を踏まえて、そして話を無理にまとめようとしない。

そうなのよね、身内の話ってこういう感じじゃない?

話なんていつしか終わってて、いつしかまた始まるものだし。

その、日常の感じが凄く良く出ている。こういうところはフランスも日本も同じね。


いい男が3人出てくる。

警察官と、大学教授と、妹の夫のお父さん。

お父さん、特にひとことも口きかないのに、いつも笑ってて、いつも本読んでて、いつも優しい。

頭じゃなくて、心がエリートの人がたくさん。

だからこそ、あの人の良さそうな、いい人に違いない警察官が泣ける。

立原正秋の「冬の旅」で、主人公じゃないあの人がああなった時と同じくらい悲しい。


その他の人物も大変にいい。

主人公2人の姉妹も最高だし、妹の夫や、友達、養子の子供たち、職場の上司、みんないい。

それが急に最初からいいんじゃないのが、いい。

最初からいいんじゃないからこそ、実にいい。


お墓まで持って行く、という言葉があるが、

そのくらいの苦しみを背負わなければ、彼女は生きていられないと思ったのだろう。


身内だから解る。そして身内だからこそ解らない。

解らないから、解ろうとしたい。解ってあげたい。

いや、実際、解るか解らないかなんてホントはどうでもいいんだ。そんなことは些細なことだ。

だって身内だから。