「チェ 39歳別れの手紙」
Che Part 2 Guerilla
思った以上に客の入りもよくて。
ひとり、明らかに今時のおねいちゃんと見られるCanCam系女子がひとりで見に来ていたが
あれは鉄板でデルトロファンだ。
とむちんの「ワルキューレ」の予告など楽しみつつ(絶対見るぞ)、本編へ。
泣かなかったけど、乾いた悲しみが、じわじわと襲ってくる、そんな映画だった。
今からご覧になる方もいると思うので、余り言わないでおくが、
とにかく、前編とはトーンが違う。
ソダさんの意気込みも、Toroの演技力の素晴らしさも、ダイレクトに伝わってくる。
苛立ち、落胆しても、決して絶望しないことの難しさ、崇高さ。
うまく描かれている。
一緒に行った知人が、「前編見なくても後編だけでも解るよね」と言ってたが、
それも確かにそうだけど、できれば、両方見た方がいい。
その方が、後編のラストのカットの意味が深まるから。
途中友情出演するマット・デイモンも小さな役だがはまり役。
ドイツ出身なのにスペイン語が話せるという設定。マットにしか出来ないって。
Toroも、母国語とはいえ、彼のスペイン語はプエルトリコ訛りなので、
ゲバラのスパニッシュにするのはかなり努力を強いられたらしい。
が、まあ、この人は、そういう苦労なら買ってでもしちゃう人だから。
*******************************************************
<<はい、ここからネタバレあり!↓>>
捕虜になって一晩明かす時、ゲバラを見張っている若い兵士がいる。
ゲバラの横に無造作に置かれたゲリラ軍の死体を、乱暴に引きずる仲間の兵士達。
「ひどいよな。あんな扱いしなくてもいいのに」
ゲバラにそう言うこの兵士には、人間らしい心がある。
それが真っ当さでも優しさでもあるのだが、弱さでもあることをゲバラは見抜いている。
タバコを吸うか?と問われて、吸わせてもらうゲバラ。
「君は、結婚しているのかね」
「いいえ。あなたは?」
「してるよ」
「子どもは?」
「5人」
「5人も!」
思わず顔をほころばせる若き兵士。兵士からの申し出で再びタバコを吸うゲバラ。
「キューバはどうです?」
「いい方向に向かいつつある」
「あなたの国には、宗教はあるのですか?」
「宗教? ああ、あるよ」
「共産党でも、神を信じるのですか?」
「ああ」
「あなたは? あなたは、神を信じているのですか?」
「私は、人間を信じている」
その言葉に胸を突かれた様な表情の兵士。一瞬の沈黙。
ゲバラは問う。
「なあ」
「え?」
「この縄を、解いてくれないか?」
無言のまま、唇を震わせて、致し方なさそうに、後ろを向き外に出る兵士の姿。
翌日、ゲバラの処刑が決まり、執行役を募ると、
「私に、やらせてください」
と、若き兵士。苦悶に満ちた表情のまま。
中に入り、ゲバラに対峙する兵士。
その表情をぐっと見据え、ゲバラは放つ。
「さあ、撃て!」
気高く散っていく、革命家、そして若者の指導者の声が響く。
エンドクレジットが殆ど無音で終わる事でも、ゲバラの死を痛感させられる。
<<ネタバレ終了!>>
********************************************************
↑ここだけで、ご飯3杯いけます(爆)
ま、とにかく、見てください。是非。
如何に興行成績を無視した作りか解ります(^▽^;)
オスカーには無視されたけど、スペインの映画賞では主演男優賞、貰ったし☆
