「イン・ハー・シューズ」
In Her Shoes
主人公の姉妹。正反対もいいとこと言った感じの2人。
弁護士事務所での定職に就き、収入もよくいい暮らしをしているが
ルックスはダサ目でオトコ運も余りなく、唯一のストレス解消は
美しく高価な靴を買い、眺める事であるという、姉。
洋服と違い靴は似合う人を選ばない…というのが彼女の持論。
でも彼女はその美しい靴達をクローゼットの奥に端正に並べて
決して履こうとはしない。
その靴達を最高に美しく履く事ができるルックスを持ち、
遊ぶ男にも事欠かず、オトコから金をせしめる事にも長けているが
幼い頃からLD(学習障害)で、簡単な読みも計算も出来ず
職に就いても長続きしないがために自堕落な生活を送る妹。
その2人が、自分達のやり方で思い切りぶつかり合い、言い合い、
傷付け合いながら、本当の人生を探ろうとする。
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grandmather, beautiful ugly, young, old, marriage, dead, dogs, teacher,
fashion, happiness, smiles, sisters, family, shoes...
姉役のトニ・コレットも良かったが妹役のキャメロン・ディアスが傑出。
いつまでも首ったけのメリーじゃないらしい。
搾り取れそうで、しかもいいオトコを見るとココロより身体が先に反応する
そんな妹を最高に上手く演じていた。
姉に見放され(姉の♂と寝たから。無理もない。ここで許したらおかしい)
ずっと会えなかった祖母(彼女がまたカッコいい!!!)を頼って行き、そのうち
老人ホームで働く様になるのだが、そこでの彼女がまたいい。
ホームで介護を受ける1人の老人は実は元大学教授で、彼の指導で
彼女は次第に本が「読める」様になる。その過程が最高に痺れた。
誰かにものを教える時は、こんな風に愛情と厳しさを持って接しないと
いけないんだと痛感した。素晴らしかった。
本が読めた晩に彼女が笑顔でスーパーで買い物する表情が最高。
この映画、実は「LAコンフィデンシャル」と同じ監督が撮っている。
全然違うじゃない、と思うかも知れないが、映画を見ると解る。
この監督は一貫して、人間の生きる姿を撮ろうとしてるんだと。
女が主人公で、恋愛を絡めながらよくこれだけ社会的な部分も描けた。
カーティス・ハンソン監督の力量に脱帽。
廉価版が出たら買ってもいいな。この半年見た中で5位には入る。
ちなみにこの監督、エミネム主演の「8 mile」も撮っていると判明。
そうか、それは見とかないとだわ。
買った靴は履いてあげなきゃ。
愛してくれる人をちゃんと愛さなきゃ。
