DVD, 2006: closer | **コティの在庫部屋**

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「クローサー」

Closer


映画館で見なくて良かったかも。
笑える映画じゃないかも知れないが、私は笑った。その素晴らしきリアルさ加減。
恋人同士が別れる時って、こんな風に傍から見たら、かなり恥ずかしい会話をしているに違いない。
恥ずかしくて、情けなくて、野暮ったくて、最低もいいとこ。

つまり、描き方が余りにも現実に即しているため、笑いでもしなければ自分にかえってきそうで大変怖いのである(笑)。

見終えてご飯を作りながら考えた。

出張から帰ってきた、結婚したばかりの夫に妻は、「違う男と寝た」という。「だからあなたの浮気も気にしない」と。
年下の可愛らしい恋人に男は言う。君の知ってるあの女性と寝た。君の事は好きだ。でも。
自分の妻を寝取った男に向かって、男は言う。君の恋人と俺は寝た。俺は、君を許せる程寛容じゃないんだ、と。
その恋人は、戻ってきた男に言う。寝てないわ。
男は言う。僕は聞いたんだ、彼から。僕は真実を知りたいんだ。
恋人はかつて、自分の店の客だった、妻を寝取られた男に言う。女は嘘が好きなんだと。

これら一連の出来事を描くのに1度もベッドシーンがないのは何故だろう。

描かれる必要がないからだ。

ここに出てくる人物達は全て、自分の周りの人間が言う言葉を聞いて、自分で判断して行動する。
他の男(女)と寝た、と言われればそれに対し、怒ったり、或いは嘘だと言ったり。
でも彼らには、本当の事は実は何も解らない。本当に、寝たのか、それとも寝てないのかは、自分がどう判断するかにかかっているのだ。
そしてそれと同じ事を、私達観客も強いられる事になる。
つまり、本当に寝たかどうかは、この映画のテーマではない。
そう言われた時、どう思い、どう判断するのか。それを許す事はできるのか。許すべきなのか。
映画はずしりと問いかけて来る。

だから私は、アリス(ナタリー・ポートマン)とラリー(クライヴ・オーウェン)は実は身体を重ねてないと思うのですが、見た方がいたらご意見をお願い致します^^;

誰にでもある嫉妬と猜疑を浮き彫りにした、そういう意味でこれは佳作。
個人的には、ナタリー・ポートマンのM字開脚も素敵でしたが、ジュード・ロウが♀になりすましてクライヴ・オーウェンとチャットで擬似セックスするシーンが最高でした(爆)。