憔悴しきった様子の義母。


この話は続き

始めから読むなら



義母は、誰かに寄りかからなければ生きられないのだろう。


義父が生きていた頃は、

うちのお父さんはね 頭が良かったとよ、

と夫自慢がすごかった。


一方では、義父もモラハラ男のようだったので、悪口も言っていた。


夫の若かりし頃の成績が良かったからと、嫁に自慢するかね?

理解不能。


そして、専業主婦論者だったので、いつも「那智さんはいつ仕事を辞めるのか」と私に言っていた。


ヨケイナオセワナンダヨ!

アンタノムスコガサケノミダカラシゴトヤメラレネエンダヨ!


子供が小さい時は、母親がそばにいて『しっかり育てなければ』不良になると言われたこともある。


シッカリソダテタノニアンタノムスコハチャントシテナインダヨ!


「あー、うちの子はダイジョブでぇす」と言ってやり過ごした。


でも。

義父の葬儀の後、

「お父さんがね、いつも心配してたとよ」

と言う義母。


私「何をですか?」


義母

「那智さんが仕事ばかりしてるから、孫達が愛情不足で非行に走るんじゃないかって。」


かーっ!


イツモフタリデワタシノワルグチイッテンジャネーヨ!


腹が立った。

今までで最高に腹が立ったのが顔に出たのであろう。

慌てて

義母が、

「那智さんも仕事辞めるタイミングがあるだろうからって私は言いよったとよ」


フォローニナッテネーヨ!


私が仕事辞める前提で話すのはヤメロ。

専業主婦には憧れるけど、仕事続けるか辞めるかは自分で決める!


義父がいなくなったら義兄に寄りかかって自分では何も決められないくせに。