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アメリカ経済の回復を受けて、ニューヨーク市場の元気がいい。先週もダウ平均は305ドルの値上がり。終り値は1万2811ドルと、2年11か月ぶりの水準に戻している。またハイテク銘柄の多いナスダック指数は、なんと00年12月以来10年4か月ぶりの高値を付けた。

株価を押し上げた原動力は3つ。まず生産や雇用、個人消費などの各面に表れた経済全体の回復持続。次いで企業の好調な決算発表。主要企業の1-3月期の最終利益は、事前の予測が12%の増益だったのに対して、最終的には18%増益にふくらんでいる。そして3つ目は
金融緩和政策がまだ当分は続きそうなこと。

日経平均は先週、前半は鉱工業生産の歴史的な減少など、震災の影響を受けて冴えなかった。しかし後半はニューヨークに引きずられて反発。結局は週間168円の値上がりだった。今週の東京市場は半ば休眠状態なので、目線はどうしてもニューヨークに向いてしまう。そのニューヨークが好調を持続するか、上げすぎの訂正となるか。

今週の経済指標は、国内では2日に、アメリカでは3日に、それぞれ4月の新車販売台数が発表される。日本の販売台数が激減することは、すでに織り込み済み。それよりもアメリカで6日に発表される4月の雇用統計の方が注目される。事前の予測は非農業雇用者数が18万人の増加。それを上回れば、ダウ平均は続伸する可能性が高い。

アメリカでは1-3月期の企業決算が続々と発表されているが、その結果はおおむね好調。主要企業の最終利益は12%の増益になる見込み。先週もインテルやアップルが過去最高の売り上げ、デュポンも27%増益の好決算を発表した。このためダウ平均も週間で164ドル値上がりし、2年10か月ぶりの高値を回復している。

日経平均も週間91円の値上がりだったが、やはり原発事故の後遺症が重くのしかかっている。そのうえ円相場が一転して上昇に振れた。これはS&P社がアメリカ国債の格付け見通しを引き下げたためで、ドルは各国の通貨に対して軒並み安。震災後は下落傾向にあった円も、つられて高くなった。今週もその傾向が続くかどうかは、やや疑問。

国内では、災害復旧のための
第1次補正予算案がまとまり、国会での早期成立にもメドがついたようだ。インフラの整備や仮設住宅の建設費が中心だが、ようやく本格的な復旧事業が軌道に乗る。短期間に4兆円が支出されるので、経済に対する刺激効果も大きい。その半面、今週から地震の影響を受けた3月分の主要な経済指標が次々に発表される。株式市場は、どちらを重視するだろうか。

その経済指標は25日に、3月の企業向けサービス価格。27日に、3月の商業販売統計。28日には、3月の雇用統計、鉱工業生産、消費者物価、住宅着工件数。アメリカでは25日に、3月の新築住宅販売。26日に、2月のS&Pケースシラー住宅価格指数。28日には、1-3月期のGDP速報。また29日には、ユーロ圏の4月の消費者物価。ECBが金利を引き上げたあとだけに注目したい。