仕事辞めなくて良かった | 「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

私たちは不登校・ひきこもりを体験した子どもたちをもつ保護者の集まりです。
「先の見えない不安や苦しさ」「相談できない孤独」「わかってもらえない悲しさ」 このような中で自分と向きあってきた日々をつづります。

息子は高1で不登校になった


夜眠れず昼夜逆転していたのを治したくて

心療内科に連れて行き、

そこで処方された薬で

全く起き上がれなくなった時があった


そんな息子の状態に

私は自分ではわからなかったが

物凄く暗〜い顔をしていたらしい


当時私に

いつも親切にしてくれていた知人が


あなた、凄い(暗い)顔しているよ


と、よく心配されていた


自分では、

いつも通りに装っていたつもりが

顔には正直に出ていたらしい


私は自分の顔を鏡で見て、

全く笑うことが出来ないことに

気づいた


あ〜、これじゃ、ダメだ

私がこんな顔をしていたら

息子がもっと不安になる


笑わなきゃ!


そう思っても

不安や焦りは次々と湧いてきて

とても笑うことなど出来なかった


その頃、私まで眠れなくて

体調が悪く

仕事を2週間も休んでいた


私の仕事は笑顔が命


大好きな仕事だけれど

それが出来ないなら辞めるしかないかな


そんなことを

当時歩けはしないけれど

まだしっかりしていた母に漏らしたら


辞めない方がいいよ

絶対続けた方がいい


と、キッパリ言われた


その言葉に

少し背中を押された


出来るかな、

また笑顔を作れるだろうか


でも、ここで私が仕事を辞めたら

息子は自分のせいだ、と

自分自身を責めるだろう


そんなふうになって欲しくない


だったら、頑張ってみようかな


そう思い直し、

再び仕事を始めたら


不思議と出来た


仕事に戻ったことを

関係する人達が

とても喜んでくれて


私自身、本当に嬉しかった


辞めなくて良かった、

と心から思った


仕事中は仕事に集中しているせいか

息子のことは忘れられた


でも、それが終わると

悶々としてしまう


ただ1日のうち、数時間でも

息子の心配を手放せたことは

私には救いだった



その後、

谷口英子先生のカウンセリングに

通うようになると

私の心はずいぶん安定した


自分の不安や焦りに向き合うと

自分の奥底にある想いが

分かって、

こんなにもスッキリした気持ちに

なるんだ、と驚いた


あの不登校初期の頃に

先生に出会えていたら


あんなに暗い顔、

しなくて済んだだろうな〜

なんて思ったりもした


人によって

それぞれ事情や考えが

あるかもしれないが


今の私に言えることは


あの時、仕事を辞めなくて良かった


ということ


息子が自分のせいで

私が仕事を辞めた、

という負い目を負わせずに済んだし


今でもその仕事は細々と続けていて

私の生きがいであり

私らしく生きる核となっている



by  カフェラテ


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