偽ナメック星人について語ってみた | 極星十字相殺拳

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北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

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宇宙潮流に飲み込まれた悟飯たちが降り立った星で出会った偽ナメック星人。小柄なほうがライチ、大柄なほうがザークロという名。その正体はかつて宇宙潮流によって不時着し、故郷に帰れなくなった宇宙人であり、ブルマの記憶を読み取りナメック星人の姿に化けていた。
宇宙潮流の霧が晴れる間の時間を稼ぐため、悟飯たちにドラゴンボール探しの幻覚を見せ、最後の一つとなった時に正体を明かす。宇宙船を盗もうとするが、ドアの開け方がわからず手こずっている間に悟飯たちに追いつかれ、あえなく倒された。


このアニメオリジナルエピソードに4話、その前の漂流する少年たちも加えればナメック星に着くまでに6話費やしているというのがZの引き伸ばしの真骨頂ともいえるが、まあこういうアニオリが嫌いな人は改のほうを観てくれればよい。

あまり振り返られることもなく、おそらく好意的に感じるファンはほとんどいなかったであろうこの偽ナメック星人。
しかしよくよく考えれば恐ろしい力をもっていると思う。なにせ星ひとつをまるごとあたかもナメック星であるかのように変化させ、ドラゴンボール探しをしているかのように思わせていたのだ。恐竜や巨人、巨大怪鳥、竜巻、毒の沼地とバリエーションに富んだこの幻覚能力はジョジョ6部のホワイトスネイクに匹敵する。

モニターでブルマたちが幻覚に苦しむところを見ていたので全てスター・トレックなどでお馴染みのホログラムの可能性もあるが、それにしても何一つないゴミのような星と評したこの無人惑星でこれほど手のこんだことができるのだから並の宇宙人ではなかろう。

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おそらく宇宙潮流の霧が晴れるための時間に加え、宇宙船の修理に時間がかかったためこれだけの幻覚をみせる必要があったのだとは思うが、どうせならもっと楽な幻覚をみせたらよかったのにとも思う。ライチはともかくザークロなど竜巻に追われるわ巨人に襲われるわで、一歩間違えたら自分も犠牲になるところだった。
それにDBが最後の一つとなった時に正体を表したのもよくわからない。普通に集めさせておいて、ブルマたちが浮かれているスキをつけばよいではないか。宇宙船が開けられなくとも、普通に「ところでこれはどうやって開けるんじゃ?」と聞けばたやすく聞き出せただろう。乗ってしまえばこっちのものじゃないか。

極星十字相殺拳-111211_2152~010001.jpg ていうか、お前らブルマの記憶を読み取ったんとちゃうんかい。なんで開け方知らんねん。

ただ「俺達は野蛮じゃないんだ」と自分でも言っていたが、それだけは真実と思う。あれだけの幻覚を使えるのだからブルマたちを殺そうと思えばいつでも殺せたはずだ。時間稼ぎのためとはいえ、本人たちからすれば自分の作った幻覚の中でドラゴンボール探しを手伝うなんてアホらしくて仕方なかったろう。それでもあれだけ友好的な態度でいれたというのは根っからの悪党ではない証拠だろう。食料もロクにないと言いながら、ちゃんとまともな食事もごちそうしてるくらいだし。
GTで登場すれば感動もんだった・・かもしれない。