南シナ海にある孤島インモラ島にある七重の塔の最上階を守護する戦士超人の総大将。かつて宇宙最強の破壊兵器を設計者のゲオルグ博士から奪い、それを利用して全宇宙の支配を企んでいた。配下のグレートウコン三世を使いミートを誘拐し、催眠術をかけ自分の配下とする。キン肉マンと闘い、一度はダウンさせるも火事場のクソ力を使ったキン肉マンの新・キン肉バスターで敗れる。しかし完全にKOされておらず、ゲオルグ博士から破壊兵器を取り上げるが、ネプチューンマンのマグネット・パワーで動きを封じられ、キン肉マンとネプチューンマンのクロス・ボンバーをくらい、人狼煙となったネプチューンマンとともに爆死した。
劇場版キン肉マン「正義超人対戦士超人」のラスボスであり、劇場版キン肉マンの最後の敵であり、かつ王位編を除けば旧肉アニメの最後の敵であるこのビッグシンジョーであるが、世間の知名度はかなり低いだろう。肉ファンでも「誰やねん」という人も多いと思う。普通、ラスボスというのは印象深いものなのだが・・まあDBZも、劇場版最後の敵はヒルデガーンというこれまたあまり振り返られることの少ない敵であるし、大作アニメには珍しいことでもないかもしれない。
まあこの総大将さんも鬼神のごとき強さを見せてくれてたら印象も変わっていたのだが、どうにも大したことないと言わざるをえない。キン肉マンを苦戦させたかと言われれば、まあさせてたがキン肉マンがボスに苦戦するなんてのはいつものことであり、特筆すべきことではないだろう。技は光線技「ビッグ・シン・オーラ」と竜巻を起こす「シンジョーサイクロン」を披露してくれ、キン肉マンを翻弄したのだが・・・
なんで膝からやねんと。
こんなもん当てにくくてしゃーないと思う。手から出せよ手から。だいたい戦士超人なんだから武器に頼らず生身で勝負してほしいと思う。正義超人と闘った配下の戦士超人のほうが生身で勝負してたぞ。
ミートを洗脳して正義超人の弱点を聞き出すという作戦はうまいが、この洗脳も１００％成功していたか怪しい。なにせミートは「恐れることはありません！キン肉マンには得意技なんて何ひとつないんですから！」などと発言しているのだ。そんなわけないやろう。
この時点では、キン肉マンはカメハメ師匠を除くと技の数は超人界№１である。おそらくこのとき、ミートの精神の中で理性と洗脳が闘っていたのだろう、そして一瞬理性が蘇り、こんな嘘の発言をしたのだ。
そんなこんなで郷里大輔氏の声しか印象に残らないビッグシンジョーだが、名前の由来はおそらく
大神像→ビッグ神像→ビッグシンゾー→ビッグシンジョーだと思う。
あと彼はネプチューンマンと総大将の座を争ったことがあるのだが、ネプチューンマン曰く戦士超人に嫌気がさして袂を分かったそうなので、別に実力で総大将の座をとったとも思えない。
私としては、火事場のクソ力使用の新・キン肉バスターをくらって、なお平然と起き上がってきたタフネスと旧アニメで王位編に先駆けてキン肉マン・ネプチューンマンのクロス・ボンバーをみせてくれたところは評価している。
うーん・・でもやっぱり「もっと評価すべき」みたいなことは思えんなあ。ぶっちゃけ配下の二オーマンとかのほうが強そうだからなあ・・
それとこの人、正式名は「ビッグシンジョー」なのか「ビッグシンジョウ」なのか誰か教えてほしい。Wikipediaでは「ビッグシンジョウ」であり、検索でもこっちのほうが件数は多かったのだが、DVD特典「悪の超人大図鑑」では「ビッグシンジョー」になっており、はっきりしないのだ。個人的には「ビッグシンジョー」のほうがしっくりくるのだが。
