- JSAT版アニメコミックス DRAGON BALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! (.../著者不明
- 「発売されてほしいDVD」一位はトランクスの未来編だが、これも発売されてほしい。厳密には手に入れる方法はあるのだが、普通に発売されてほしい。
というわけで早速購入し、久しぶりにYouTubeでもみたのだが実に面白い。よく出来ている。さすが劇場版の脚本を担当した小山高生氏だ。キャラクターの言動にまったく不自然さがないし、「よくわかっている!!」とうなずきっぱなしだった。
敵もアホのひとつ覚えのごとく強いやつ強いやつ強いやつと出しまくったGTと違い、あえて「たいしたことないやつ」をだしてきたのが良い。しかもそれで面白い。脚本と演出がよければこうやって面白い作品が作れるのだといういい見本である。
さらに、クリリンやピッコロ、ヤムチャといった脇役をないがしろにしたGTとは違い、ちゃんと全員に見せ場を作ってくれてるのも素晴らしい。2008年にもなってブウ編のヤムチャが操気弾で活躍するなんて想像できただろうか?髪のあるクリリンが亀仙流の道着来て気円斬を放つなんて想像できただろうか?ヤジロベーにまで一瞬とはいえ見せ場を用意してくれた。ファンには感涙ものだ。小山氏には本当に感謝したい。ノートPCで勉強する悟飯なども歴史の流れを感じさせる演出だ。
そして俺がもうひとつ賞賛したいのはBGMの選曲である。ZのBGMが使用されているのであるが、このBGMの選曲が「そうそう!こういう場面ではこれだよな!!」と頷けるものばかりなのだ。思わず笑みがこぼれてしまう。
悪いところを強いて言うなら山室氏以外の作画部分でたまーに悟空の顔が手抜きになるぐらいか。あとこれは個人的だが、悟飯の目は通常の場合はつながってない悟空と同じ目のほうが良いと思う。
あと、ベジータの扱いや天津飯と餃子がでないことに文句言うやつがいるが、義理の妹に「こ、こちらこそ」とおじぎするベジータさん、いいじゃないですか。悟空に寿司食われて怒るベジータさん、いいじゃないですか。こういうデフォルメ、俺は大好きです。微笑ましいもん。
天津飯と餃子は俺は「わざと登場させなかった」と思う。ああいうパーティに来るキャラじゃないし、旅してるのが天津飯らしいではないか。そしてもうひとつ事情があった。鈴置洋孝氏が故人となられていたからだ。ぶりぶりざえもんの塩沢氏のように、あえて代役を使わないのが鈴置洋孝氏に対する敬意だったのではないか。俺はそう思っている。