- 北斗の拳 ラオウ最強伝説 (別冊宝島 1558 カルチャー&スポーツ)/著者不明
- 宝島社発行の北斗本第3弾。拳王様の特集本であり、最初から最後までもう全部拳王様。真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝激闘の章とトキ伝の公開以降に発売されたため、内容については原作を基本に、原作絵やラオウ伝、トキ伝から抜粋して説明されている。
- 先の2冊によるバッシングがあったのかは不明だが、編集スタッフがほとんど変更されており、
- 「ラオウなんてただのマッチョ。ラガーマン」「レイ様が死んでからは北斗の拳に興味を失った」と堂々と書いたライターも姿を消している。
- それがためか、執筆内容には先の2冊のありえない誤記・でたらめは大幅に減少している。しかし、一部だが「ちょっと待てや」な所もある。
- 「ケンシロウとの第一戦目は、黒王号から降りることなくドロー」→単行本9巻読んでください。
- 「ラオウたちの幼少期においては修羅の国は平和だった」→単行本20巻と北斗の拳2と殉愛の章観てください。終末戦争まっしぐらなんですが。
- まあ、細かく読んだらもっとあるかもしれないのだが、正直拳王様ばっかりなんで読んでて飽きてくる。ぶっちゃけ面白い記事があんまりない。しかも拳王様特集本なのに、「旧アニメ版」と「ラオウ外伝 天の覇王」については完全無視。これが理解できない。旧アニメ版については先の2冊で飽きたのか?あれだけ数多くの拳王軍の設定があるのに完全無視とは・・・「天の覇王」については拳王軍の設立の経緯などがわかる最良の資料ではないか。なぜ無視する?まさか絵柄だけで「これいらんわ」と判断したんじゃなかろうな?「アニメ版 天の覇王」のアフレコをしている宇梶氏にインタビューしているのにもかかわらず、この扱いはちょっとないんじゃないか?
もはや北斗の拳は原作のみで解説できる作品ではない。数々の部隊が登場した「旧アニメ版」や「殉愛の章」「OVAユリア伝」「激闘の章」「トキ伝」「天の覇王」「トキ外伝」「ジャギ外伝」「ジュウザ外伝」など拳王様に関して考慮すべき資料は数多い。もはや一ファンでも時系列の整理が追い付かない状態だ。だからこそ出版物に期待しているのに、普通に無視されてはがっかりである。