そこにとどめのハリケーンミサイルが炸裂し、ついにダウン。
誰もが正義超人の全滅を覚悟した。嘲笑うダーティバロンとワイルドバクト。
そのとき、ただ一人生き残っていたテリーマンが駆けつけた!
「キン肉マン!正義の剣は我々正義超人に味方してくれているぞ!他の仲間たちもキン肉マンならやってくれると信じているからこそ喜んで死んでいったんだ!!」
友の叫びに再び火事場のクソ力で蘇るキン肉マン!
「正義が悪に負けてたまるか!最後まで戦い抜く!!」
再び、バッファローマンに向かっていく!その炎の魂が奇跡をもたらした!!
正義の剣が自らの意思で悪のロングホーンを切り落としたのである!ってちょっと待て。
お前は最後の最後でいいとこだけもっていって!!
なんちゅうやっちゃ。
そしてロングホーンの破片がダーティバロンとワイルドバクトに刺さり、二人は吹き飛ばされる。
お前らそれで終わっていいのか?マジか?
視聴者おいてきぼりのうちきり奇跡の展開で、バッファローマンも正義超人に戻り、キン肉マンの勝利となった。

「この喜びをロビン、ウォーズマン、ブロッケンJr、ラーメンマンと味わいたかった・・・・みんな・・なぜ、なぜー!!」
号泣するキン肉マン。そのとき、正義の剣が再び奇跡をもたらした!!
「キン肉マ~ン
」光の中からロビンたち4人が帰ってきた!
「わあ!みんな生きていたのか~!!」
4人はスカイデビルの怪獣に助けられていたのである。
大はしゃぎするキン肉マン。闘いは終わった。ラーメンマンの体に穴があいたままで。
というわけで正義の剣シリーズは終わりです。主題歌がキン肉マン旋風に変わり、いよいよこれから王位偏という矢先に旧アニメは最終回となってしまいました。この背景には、原作者ゆで御大と番組編成があります。
ゆで御大が腰痛で原作を3ヶ月休養したのはみなさんご存知でしょう。例のゼブラ戦の時です。
その間、アニメはというと・・・
第106話:「崩壊!マウンテンリングの巻」
放映日:1985年8月18日
第107話:「ピラミッドリング出現!の巻」
放映日:1985年10月6日
なんとちょうどタッグ編のパート1とパート2の境目でした。
さらに、サンエイムック「キン肉マン大解剖」「嶋田隆司・高橋陽一ビッグ対談」の中のゆで御大の一言から抜粋すると・・
「アニメで難しいのは展開が原作に追いついてきたとき。アニメもこっちもお互い気を遣ってペース調整しなきゃいけなくなると要注意ですよね。(略)どちらもベストなものを作れなくなるという・・だから僕らの場合は王位編にアニメが入ろうかというところで話をして、ここからは原作トレースじゃなくてオリジナルでやってくださいってお願いしたんですよ」
とのこと。
つまり腰痛事件を受けて、アニメが追いつきぎみだったところに御大が休載したので一ヶ月半放送中止して、ピラミッドリング編というアニメオリジナル要素を入れて調整を図ったと。それで急遽ピラミッドリング編以降を作ったというわけです。
そしてゆで御大がジャンプに復帰したのが85年11月12日。アニメは・・
第113話:「マスク狩り・残り30秒の巻」
放映日:1985年11月17日
第119話:「光輝くトロフィー!の巻」
放映日:1985年12月29日
まだゼブラと決着がつくかどうかのあたりでアニメがタッグ編を終了してしまい、このままじゃすぐ追いつかれてしまうのは明らかなので完全アニオリでいってくださいとお願いしたということと思われます。そのため、苦肉の策で生まれたのが前シリーズのサイコー超人偏と、この正義の剣シリーズでした。
しかもこの時、番組自体が日曜の朝から午後7時に変わります。その結果待っていたのは、野球などによる放送中止でした。
126話:86年4月29日(放送日)
127話:86年5月20日
128話:86年5月27日
129話:86年6月17日
130話:86年7月 1日
131話:86年7月15日
132話:86年7月22日
133話:86年7月29日
134話:86年9月 2日
135話:86年9月16日
136話:86年9月23日
最終話 :86年10月1日
なんと子どもたちが夏休みの8月は一度も放送されず、視聴率も低迷。そして、最後は2話連続の放送による打ち切り最終回でした。なんてこったい。そらゴールデンいったら負けるわ。
噂によるとフェニックスなどの設定画も出来ていたと聞く。それが5年後、王位偏に生かされるわけですが・・・
ちなみに俺は、この正義の剣シリーズリアルタイムでは全く存在すら知らず、高校のときの再放送で見て初めて知りました。キン肉マン旋風すら知らずド肝をぬかれ、もうワクワクして再放送見てました。
こんな打ち切り展開ですが、俺はこのシリーズ大好きです。
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