いつもタイミングが悪く新しいメンバーが入ってくる時
一人ではなく、何人かがどっと入ってきて
最終的に一人残るパターンだ。
マダム有梨子は悪気もない代わりに何も考えてもいない。

でも、実際生活を共にする私たちにすれば、
新しいメンバーは、キッチンなどのルールを守ってもらうように
注意するところから始まって、ゴミのことなど色々教えなければならない。

すると、私がとても口うるさいおんなというイメージを与えてしまう。
主婦以外殆どの人は、決まったルールを守らないし、
要領が悪くて、イライラしてくる。

圭介も例外ではなかった。
口ばっかり達者で、鳥みたいになんども食事をとるし、
平日の8時から40分くらいは、キッチンを開けてほしいといっても
返事は、一つではなく、うんちくを言う。

お腹がよく悪くなるので、毎日決まった時間に
食事をするのは、無理とか・・?

「はあ?」と言いたくなる。

無理だったら、無理でそれは私には関係ない。
食べれないときは、それでいい。

ただ、共同のスペースなんだから、
時間がある人が限られた時間しかない人に
少しでも、利用しやすいように
自分の行動を少しでも出来るときにやってくれればいいと
思うだけ。

どうしてそれが通じないんだろう・・・

圭介君は、とても礼儀正しくていい子!



だと思っていた。
でも、ちょっと違うのかもっと今回は思うようになってきたのよ。

色々とこの国の生活の仕方を教えてあげても、
あまりありがたがらないし、
「ああ言えば、こう言う~」
みたいなところもあるし。

始めの人間関係が大変なんだけど、
キモイマンがいるとなんとなに上手くいくものも行かなくなる感じ。

もちろん私のことを色々考えてくれてるキモイマンには、
ありがたいんだけど、圭介君に毒をもって話しすぎなので、
間にいるわたしは、非常に疲れる。

そして、その毒のある発言をするたびに
圭介君は、キモイマンを秘かに睨みつけるのよ。

ちょっとイメージと違って怖い・・・。

あまりかかわらないように
韓流ドラマなどを見て、なるべくお部屋にいるようにしよっと・・・。

今日は、のんびりとアルバートとアルバートの友達の
マイケルとお茶したり、リスに餌をあげたりしてたの。

リスと言えば、我が家に毎日やってくるとても可愛いリスがいるの。
マイケルが来ているときもその子がやってきてくれたので
マイケルも大喜び。

そして、その夕方、ボストンハウスの新しい住人 圭介君がやってきました。
圭介君は、お金持ちのボンボンという感じの23歳の学生さん。

夏に、マダム有梨子が来たときに、語学学校の下見でやってきた子で
いよいよ今日から彼の約1年の留学生活が始まったの。

キモイマンは、圭介君が苦手で、今日は、一日中外出して
圭介君と顔を合わせたくないみたい。

なんとなく私が推測するに、キモイマンは、こんなに長くここにいる
ことを圭介君に笑われるのが嫌なんで、外出をして、
忙しいように振舞いたいのかなって。

とにかく、今日やってきた圭介君にいろいろなルールを教えたりしてみたけど、
キモイマンよりは、覚えがいいと思うので、私的には楽なの。

そんなこんなで、日ごろはとっても静かなこのボストンハウスも
今日は満員で~す。