おはようございます。
BDSパーソナルトレーナーの乙川(オトガワ)です。
先日、WBC世界バンダム級チャンピオン山中慎介選手の13度目の防衛戦があり、勝てば具志堅用高さんの偉大な記録に並ぶという試合がありました。
結果は4ラウンドTKO負けとなってしまいましたが、12回の防衛記録は想像がつかないくらいのプレッシャーを乗り越えて生み出した記録なのでしょう。
問題となっているのは、セコンドがタオルを投げたタイミングが早いという賛否両論の意見です。
私は試合をハイライトでしか観ていないので強くもいえないですが、
選手本人はまだやれたという状態だったようです。
でもセコンドから見たら危険な状態だったのかもしれません。
もしタオルを投げていなかったらピンチを乗り越えて逆転勝ちの可能性もあったかもしれませんが、危険なパンチを浴びる、倒れて頭部を強打して後遺症を残す、最悪な場合は死に至ります。
過去に山中選手の専属トレーナーが担当をしていた選手が、
10回KO負けでそのまま担架で運ばれ、急性硬膜下血腫で亡くってしまったことがあったらしいです。
選手と二人三脚で試合に臨んで、誰よりも選手を見てきたトレーナーがタオルを投げたのなら、誰が何と言おうとそこがベストのタイミングだったのはないかと私は思います。
選手を勝たせることが仕事かもしれませんが、山中選手には奥さん、お子さんがいて無事に家族の元に戻すこともトレーナーの仕事です。
私自身のボクシングの経験で、自分的にはそこまで効いていなくても
客観的に見られていて効いていたのではないかということも多くあり、
試合中で効いたというパンチはそこまでなかったですが、骨折もしましたし、試合後に嘔吐したこともありました。
翌日には激痛に襲われます。
防衛記録が途切れてしまったのは残念ですが、
12回の防衛した山中選手にお疲れ様でしたと言いたいです。
個人的には引退はせずにリベンジをしていただきたいです。
山中選手本当にお疲れ様でした!
BDS 乙川 健