我々は地震直後から停電を経験しました。
夜は18時前に夕食をさっさと取って
さっさと布団にもぐる生活をしていたわけですが
寝よう!としても
すぐに寝られるもんではありませんでした。
そんなわけで、停電の間、夜は眠くなるまで
「しりとり大会」が開催されておりました(笑)
えらい原始的な遊びだな~と思うのですが、
携帯・電気・などの情報から遮断されている中で
できることは非常に限られているわけです。
そんな中、相方と私はひたすら「りんご」「ごりら」「ラッパ」…(以下略)
などと、ひたすらアホなゲームに興じて余震の恐怖から逃れようと
必死でした(途中、余震で何度も中断し、またゲーム再開の繰り返しでした)
【余談:震災の時、我々は一生分「しりとり」をやったので、もうしりとりゲームはやりたくありません(笑)】
13日朝、食料も取らず急いで水汲みに小学校へ。
この頃には小学校は長蛇の列・・・。
水は災害用の井戸からポンプで汲むものなので
決して作業が手早くすむものではありません。
長い行列を黙々と待ち続けていると、
ちょうど後ろに並んでいる50代くらいの女性の愚痴・不満が
延々と聞こえてきて、これが止まらないわけです。
(愚痴をずっと聞いている旦那様らしき人も段々あきれているようでした)
耳栓もないので(笑)、
その愚痴をこちらが受け取らないよう
心の中でシャットアウトするのが大変でしたが・・・
学校の校庭の隅に目を向けると
小学生たちが元気にドッジボールしたり、
遊具で楽しそうにキャーキャー遊んで駆け回っていて
その楽しそうな姿をみるだけで、こちらの気持ちが和んでくるのを感じました。
子どもが明るいエネルギーを発してくれているおかげで
こちらの心がささくれだちそうになったのが、
どんだけ救われたか・・・ありがとう、小学生。
結局水の所にありつくまでには2時間くらい待ちましたが
なんとか確保することが出来ました。
そして今日も携帯は使えず(夕方にはとうとうバッテリーがなくなりました)
公衆電話を求めて、区役所へ。
今日もどこも電話はつながらず…連絡が取れないいらだちがたまって行くのを感じました。
水も確保し、そろそろ次は食料を調達する必要を感じたので、
近所を歩き回っていたら
ちょうどよく近くの「セブンイレブン」さんが、臨時で開店し
店にあるだけのものを売ってくれるとのことだったので、
急いで並び、相方と手分けして、すぐに食べられるカップラーメン、飲み物、
いざという時のチョコなどを買い込みました。
また、結婚式の引き出物でお世話になった
ケーキ店「パイ&シューのSUGAWARA」さんが
ケーキ材料のたまごをスクランブルエッグに、
本来はアップルパイ作りの為のリンゴを切って
無料で提供して下さっているのをみつけ、
相方も私もちょうどおなかがすいていたので、ありがたくいただきました。
ほかほかのスクランブルエッグ…本当においしかった…(涙)
外に出て、いろんな人たちが出来る限りのことをしてくださっていることを
知ることが出来たのは、本当に今日の収穫かも…。
今日は外も明るく、太陽を浴びることが出来たし
ほんの少し…ではあるけれど、気持ちに余裕ができたのがうれしい。
しかし、まだ余震は不定期に続く・・・
そのたびに体が硬直するためなのか、少々胃の調子が悪くなってきた…。
相方からは「ビタミンの消耗が激しいから、胃薬も大事だけど
マルチビタミンを飲んでおいたほうがいい」とアドバイスされ飲みました。
何のかんの言って、体は正直なんだな…と実感し
残っていた太田胃散を寝る前に飲んで、
しりとり大会(段々苦し紛れの言葉が出るようになったが)して就寝したのです。