三銃士という物語を皆さんはご存知だと思います。
フランスのルイ十三世の時代に
銃士隊の「アトス」「アラミス」「ポルトス」と銃士見習い(?)の「ダルタニャン」の四人が
様々な暗躍する陰謀と戦い活躍する冒険活劇。
詳しい内容はまた本でお読みいただくとして…
それぞれが素晴らしいキャラクターで、
“剣の腕”も“知性”も“腕力”も兼ね揃えた
個性あふれる四人組なんです。
でもこの物語の中で、
最も私が気になったキャラクターは、
この四人の中にはいませんでした。
この四人は今でいう“プレイヤー”なんです。
それも、
“ずば抜けた行動力”と“正義に対する熱い想い”をもっていて、
しかも優れたチームワークも兼ね揃えた凄いプレーヤー達なんです。
おそらく、
こんな彼らが現代にいたら、
素晴らしい成績を上げることでしょう。
でも、私は同時に思うんです。
部下だったら嫌だなぁ~と(笑)。
だって、
“正義がある”と思えば好き勝手に動き回り突き進むし、
権力者に対してもものおじせず戦いを挑む…
ね?
皆さんも嫌でしょ?
こんな部下(笑)。
いつその正義への熱い想いがこっちに向かってくるっとも限らないし…
上からは睨まれっぱなしだし…「私ならすぐに辞めるな」と思ったりなんかも(笑)。
(辞めさせでもしたらエライ事になりそうだから)
私がこの物語で最も気になったキャラクターはといいますと…
もうお分かりですよね?
そう、
この四人組の上司、“銃士隊の隊長 トレヴィル”。
何が凄いって、
これだけ正義に対する熱い想いを持っている四人が全員、
彼に対して全幅の信頼をよせてるんですよ。
宮廷やら貴族やらでゴチャゴチャしている世界にいるのに…
全く疑われない、
むしろ愛されているんです。
どれだけ“清廉潔白”な人物なんでしょう。
それに、
彼は要所要所で出て来たり、助けを求められたりして、
必ずこの暴走する四人組を完璧にコントロール下におくんです
(たまには結果オーライなんて時もありますが(笑))。
そして、
一緒になって戦い彼らの目的を達成させるために正しいやり方に導いていくんです。
(やんごとなき身分の方々の世界での戦いですから、銃士の彼らにはその辺は分かってないみたいで…(笑))
そして、
最後には必ず王や枢機卿に頭を下げ、
彼らをかばうんです。
どうです、
凄い上司だと思いません。
まさに上司の鏡ともいえる人物じゃないかと思うんです。
彼だから、この四人組を使う事が出来たんだろうし、
彼だから、この四人組が活躍できたんだと思うんです。
(物語ですが…(笑))
人をマネジメントするというのは難しい事です。
特によく出来る部下ほど難しいもんです…。
彼は
「優れた人間性」と
「冷静に見渡す広い視野」、
「部下への信頼」、
「責任の負い方」…上司として素晴らしい資質を兼ね揃えた人物です。
これらはどれも“マネジメント”には必要な大切な資質です。
「腕も立ち、良くできるがアクの強い個性的な部下たちと、
その部下を叱責したり、思い足を引っ張ることなく、
その能力を最大限引き出させる上司の物語…」
本当は冒険活劇ですが、
マネジメントの面からもう一度読み直してみるのもいいかもしれません。