警告!!ここから先は「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」の展開を思いっきりネタバレしています!

映画未鑑賞の方はまず映画を見てからお越し下さい。

 

 

 

公開初日に観に行った時の私の心境は↓

ここに断言しましょう。

2026年最高の映画に巡り合えました( ;∀;)

まさかの1月にこんなに映画で感動することになるとは…宇宙世紀至上主義の私にとっては

「これだ、これこそが私が待ち望んでいたガンダムなんだ…!!」

第1作から本当に長かった…でもそれだけの時間を待っていた甲斐がありました。本当さぁ…世間では20年ぶりに誰もがお蔵入りと思っていた過去作を折角復活にこぎつけながら物語の決着をコズミック・イラのスーパーロボットのお祭り映画で終わってしまった某種自由映画とか、一発限りの反則業のIF宇宙世紀戦記とか見ていた時に感じていたモヤモヤ感が吹っ飛んだよ…あ、いやこれは別に両作品をディスっているわけでありませんよ(汗)もちろんこれらの2作はロボットアニメのエンタメとしては楽しく見ていたんで、決して悪いというわけではないのです。でもね…

やっぱり正統な宇宙世紀ガンダムに勝るものなし!

ガンダムってさぁ…「MSはあくまでも兵器の延長線上の存在であり、ガンダムは超高性能機(少なくとも開発時は)であっても巨大な戦争の中では1機で戦局を変えるわけではないし、世界もそんな簡単に変わるものではない」というリアル・ロボットぶりが本来の魅力なんですよ。ところが、最近はガンダムに名を借りたスーパーロボットアニメになったり、結局最後はオカルト頼みの

スーパーパワーを発揮したりとしていって何かどんどん「何でもアリ」になってきたのが本当に気になったのよね。

 

ただエンタメに徹していた「種自由」「ジークアクス」に比べると本来は見るものを選ぶかなり敷居の高い「閃光のハサウェイ」。

「種自由」で初見の人にもガンダムに興味を持たせ、ジークアクスで「宇宙世紀ってなんぞや?」と宇宙世紀に興味を持たせ、「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」で本物の宇宙世紀モノをお見せしますよで観客に食いつかせるサンライズの遠大な宣伝戦略を感じずにはいられないコンボでした。実際、これ順番が反対だと絶対目も当てられない展開も無きにしも非ずだったので、その意味でも現今の「ハサウェイ」大ヒットは間違いなくこの戦略があったと思います。またこれは奇しくも…なのですが、リアル世界もまた「ハサウェイ」が舞台とするUC100年代の宇宙世紀世界が絵空事に感じられない位の現実世界とのリンクを考えずにはいられない…と私のようなひねくれ者だけではなく多くの人が感じずにいられない「何か」があったと思います。民主主義の名の元に行われる特権階級(某国で言われるところの上級国民)による私物化が進む政府、最早「悪の独裁国」と何ら変わることのない暴力的な弾圧、そしてそれに対して多くの人間が閉塞感で息詰まるような空気が満ち溢れた世界…最早地球連邦政府の腐敗は加速度的に進み、そしてこの後に来るのは宇宙戦国時代と呼ばれる秩序が崩壊する戦乱の時代…まあ今は現実世界を考えるのはやめることにしましょう。

まず今回「キルケーの魔女」が良かった点は

舞台となる背景まで滅茶苦茶力を入れた映像美

もうこれを私は本作の激賞するポイントです。オーストラリアのロケハンに時間がかかった(コロナ禍でなかなか渡航できなかった)ために5年も費やした…というプロデューサーの弁が決してネタではなく、ガチだと思う位今回は香港(劇中ではニューホンコン)、南太平洋の島々~そしてオーストラリア大陸の都市や自然に至るまでもまるで実写のように感じてしまうくらいリアルに描かれていた。

そしてメカ描写に関して言えば、クスィーガンダムの全天周囲コクピットの臨場感!コクピット表示やそこに映し出される外の映像、重力下で空中を自由に飛行できるクスィーガンダムであるが故に映像もまた縦横無尽に動いているのが描写されているのが嬉しい。観客もまたハサウェイ視点で描かれるMS戦を臨場感たっぷりに体感できる。これは絶対映画館の巨大スクリーンで見ることに意味がある!そしてハサウェイがいかに化け者であるかも実態感できる。観客は単なる一般人なので、この暗い画面で映し出される点が「MSなのか?それともミサイルか?」を判別するのも容易ではない。ところが劇中のハサウェイはもうお見通しだとばかりに次のアクション(ミサイル類なら回避、MSなら射撃)に移行してしまんですよ。これは絶対、先の2作品では味わえないリアルロボットとして「閃光のハサウェイ」スタッフの力拳の入れよう。

MSの発進シーンもクスィーガンダムの一度水中に潜航してからのビームバリア展開でのフワッと浮き上がるように今までのガンダムにはないような独特の演出。この通り一遍とはならない「今までにない映像表現」が随所に観られるので、はっきり言って1回だけの鑑賞では追い切れないくらいの映像情報で満ち溢れている。そう今回は実はこの映像に全振りしていると言ってもいいくらいであり、その意味でもこの映画は絶対複数回は観るべき。

私は既に2回観た。来週あと2回は観に行く

南太平洋の美しい自然の風景、香港やオーストラリア都市部のまるで見てきたような風景。

更には元々若者たちのサークル感溢れるラフな格好でいるマフティー構成員はもちろん、オエンベリ軍のいかにもな「ゲリラ

戦士」風な軍服姿、そして正規軍という存在で大体従来作品では同じようなキャラで描かれがちな地球連邦軍も軍服でさえ、多種多様な制服姿で描かれている所もポイントが高い。ネイビーブルー風の制服は海軍、将官クラスの特別感溢れる制服、陸軍風の

半袖のラフなシャツetc、もうこの点でも「閃光のハサウェイ」は戦争映画並みの力の入れよう。

あ、そうそうジュリア・スガの原作にあったトップレス映像は流石に出ませんが、その代わりに日焼けした身体にくっくりうかぶ下着跡とかギギのプールで浮かぶ自分視点での胸の映像とかエロ感が半端なかった。なんだ、あの迫真さは…絶対モデルがいたとしか思えん。

 

それではここからは雑感で参ります。

 

〇オエンベリの虐殺

冒頭でいきなりMSが人間を蹂躙するショッキングなシーンから始まる映画。このカメラマンと同時に自分も戦場にいるかのような感覚になる演出は『プライベート・ライアン』を彷彿させるな。前作でも人間視点でのMS という巨大な2足歩行ロボットによる

脅威は描かれていたんですが、あれはまだMS同士の戦いでの巻き添えであり、別にそれを直接狙っていたわけではない。

今回はガチで人間を直接標的にして虐殺する

というショッキングなモノ。もっとも本来、こういうのはMS には不向きで非常に非効率的なのですが、如何せんこの作戦を指揮した指揮官であるキンバレー・ヘイマンはケネスに職を追われ、マフティーからも「今までとは違う!」と驚愕されるくらいの無能な官僚軍人。原作で言う所の「力の加減を知らない人間は限度というものを知らない」

ハサウェイはもちろんマフティー構成員でさえ言葉を失う凄惨な…行為を行っているのが残忍非道な人間ではなく、ありふれた人間が非道な「悪行」を成す。

 

そしてこのオエンベリの虐殺、本当に救えないのはファビオらオエンベリ軍が必死に映像にしてメディアにリークしたのに

何一つ連邦政府に大打撃となるものではなかった

政府閣僚がギュネイ…じゃないやマンハンターの長官であるハンドリー・ヨクサン(山ちゃん)に

政府閣僚僚「なぁ、あの映像何とかならん?あまり大騒ぎになられても困るんやけど」

山ちゃん「お任せを。メディアへは弱みを持ち出して黙らせておきます

政府閣僚「あ、そう。じゃあこの話には私は何も関知するものではないということで」

山ちゃん(ハァ~やれやれ)

例えば、かつてWWⅡの頃、ホロコーストの実態が世界で公開された時には全世界が言葉を失うものでした。それまでも勿論「よろしくない行為」「虐殺」が全くなかったとは言わないまでも「理性の時代」とまで言われた20世紀の「先進国」であった欧州を舞台に空前の大量殺戮が行われていたことは世界に衝撃を与えました。しかし…21世紀情報化が進んだ社会は逆にある時にはセンセーショナルに、ある時は公然たる虐殺を世界がスルーするというある意味人倫がマヒして、無関心が進む時代となっている実態と非常にリンクする光景です。1年戦争時代には人類の半分が失われるジオンの行った大量虐殺は人類全体に衝撃を与えた。しかし、ジオン系勢力が消滅し、その一方でもはや自浄能力を失ったUC0100年代の地球連邦統治下の社会は逼塞し、メディアもまた特権階級の一部と化して、作中でギギが言うように「本当の事なんかない」とまで言われるくらいに統制が進んでしまっている。そして社会にもそれに対して声を挙げこともできない(劇中のマンハンターの弾圧も大きな役割を果たしている)、それが故にテロ組織であるマフティーが大きな存在となってしまっている…そして救えないのが…

 

〇クスィーガンダム、最強の機体を泣かせる弱点

公式設定でも作中設定でもチートMSと言ってもいいクスィーガンダム。しかし、実はある重大なハンデがあります。それはテロ組織が運用する兵器であるがために機体の高性能武器の補充が効かないというもの。歴代ガンダムは大なり小なり、軍隊なり組織なりのバックアップがあり、母艦があり、そこで補充へ整備が効く。しかし、クスィーガンダムは特殊なMSであるがためにそれが効かない。近いのがガンダム00の「ソレスタルビーイング」ですが、あちらはまだ特別なバックアップがあり、しかもメインは広大な宇宙空間が舞台なのでまだマシ。マフティーは地球上の隠避が効かない場所で連邦軍の監視を逃れながら活動し、補給を受けないといけないのでまったくクスィーガンダムに関しては最強の機体であるが、力をフルに活用することができないという泣き所があるのです。特にファンネルミサイルに関しては機体と共にアナハイムが用意していた弾薬ストックが全てで、

しかも第一作でその半分が水没で回収できなかったという危機。機体整備担当のマクシミリアンがオエンベリの偵察飛行で「今回はファンネルミサイルは使うな」と釘を刺している台詞に象徴するように戦いに制限されているのです。そして皮肉なことにクスィーガンダムの発進シーンを目撃されたことで、第2作でいかにもこれから活躍する…と思われたクルー支援船ヴァリアントは連邦軍にあっさり撃沈され、更には補給ポイントの一部も連邦軍に発見され、観客を虜にした可愛い女の子が最期も描かれないままあっさり死ぬ…というテロ組織であるが故の悲哀。

この辺もまさにリアル・ロボットであるが故の要素

なお、そんなマフティーですが、これでも実はまだクワック・サルバーという謎の支援者による物資供与や人員供与があるだけマシというもの。実際、クワック・サルバーとのつながりがないファビオ・リベラのオエンベリ軍は「ゲリラ」相応の武器しか用意できなかったのですから(あれ、でもそれだとアニメ映画第1作でギャプランを運用していたのと矛盾が…💦)そしてこの人物、

まだ映画では言及されていませんが、正体は連邦軍の高官(現役か元かは不明)であることが示唆されています。つまり、このマフティーの存在そのものが連邦内での「八百長」であることが示唆されているのです。

 

〇SPY FAMILYコンビ撃沈(涙)

ケリア・デース「聞いてください、メイスさん!!私元々ハサウェイとラブラブっぷりだったのに、ギギとかいう女と接してから彼に塩対応されているんですよ!捨てられていると噂されて、思い切って丸坊主にまでしてハサウェイに訴えたのに彼ったら無反応で…私天下のCV早見沙織のキャラなのに負け組になるなんて!こんなのあんまりですぅ~(号泣)」

前作ラストで登場して、いきなり距離を置かれていたのが象徴するかのようにケリア・デースの破局は初見の視聴者にも一発で分かるくらいにスピード破局。薬を用意し、食事も用意しても無視されるし、カレーを食べる音すらウザったく思われているケリアさんにはちょっと可哀想。皮肉なことにもともとは治療目的で紹介した医師がマフティーのリクルーターだったこと、そして彼女自身は不法居住者であるが故に「特権階級の一員」であるハサウェイとは結婚できないジレンマ…それらが最終的に遂に破局を迎えてしまった。ちょっと身をつまされる思い…

メイス・フラゥワー「メイス、とししたの『メスガキ』にかんぜんはいぼく…こころを読めるメイスがはんたいにあいてにれんぽうぐんのえらい人との『ぷれい』を読まれてしまった…ショックすぎてもうハサウェイでない!!」

七色の声を出すCV種﨑敦美。その実力と演技の振り幅の広さは私も承知しているが、個人的に今回のメイスさんほど妖艶で大人の色気たっぷりな種﨑敦美ボイスは他にないというくらい私的にも今回第2作での楽しみのポイントの一つであったのだが…出番少な!なお公開前に話題になっていた原作小説でのギギに『ぷれい』を指摘される台詞。流石に映画では「ボソボソ」処理された…と思いきやドルビーアトモス版では耳を立てて聞くとはっきりギギ役の上田麗奈言っているぞ!まあネタではなく、真剣に言及すると、メイスにとってショックだったのは相手が同じくケネスと「(ピー)!」していてケネスの性癖を知っているならまだ「ふふん、私の方がテクニックは上よ」とかマウントを取れるんだが、生憎ギギはまったくケネスとはそういう関係ではなく、本当に不思議な力で言い当てられ、完全に手玉に取られたことはマジでメイスさんにはショックだったと思うの。普段は心を読める能力で常に先手を取ってきたアーニャちゃんが自分が逆にその被害者となってしまうの巻。そして残念ながらメイスさんはネタバレしてしまうともう出番無いのよね。うう…こんなに妖艶で大人の色気たっぷりな種﨑敦美ボイス(大事なことなので2回言いました)はもう聞けないのか…

そういえば、不思議と私今回はあんまり『キルケーの魔女』から出てきたキャラの声にはイマイチビビッと来るものが無かったのよね。第1作の時はガウマンのツダケンとエメラルダの姉御肌な石川由依ボイスがめちゃくちゃドハマりしたのに、今回2人とも出番は少な目。でも第3作では2人ともメインの活躍してくれると信じてる!『ジークアクス』のニャアンの時は石川由依ボイスなのにイマイチ感情移入できなかったのはやはり彼女には「普段は乱暴な言葉を振りまわす姉御肌タイプ」の方がやっぱりいいのよ!

 

〇連邦の腐敗は底を知らず

前作のダバオでは地球での貧困生活と連邦による搾取に苦しむ庶民世界がメインであったが、今回からはギギの目を通して描かれるのは連邦政府が目指す特権階級によるパラダイス世界。実際、作中を通して描かれるニューホンコン、そしてオーストラリアのアリス・スプリングスや最終作の決戦舞台となるアデレードは非常に洗練された綺麗な都市が描かれています。特にニューホンコンのシーン、本来大都市には様々な階層の人間がいるものだが、劇中でいるのは特権階級用の豪邸とそれをささえる使用人などの労働者のみ。そしてギギを運転するハイヤーの運転手の台詞にある通り、それは連邦政府の目指す「理想世界」そのもの。彼らにとっては人類の大部分がいなくなり、そして戦乱もなくなった地球を自分達『だけ』の楽園にする。必要なのはそれを支える労働者とライフラインさえあればいいので、ぶっちゃけ言えばもうスペースノイドがどうなろうと知ったこっちゃない。これは実は

『F91』や『Vガンダム』で「何故地球連邦は主体となって動かないのか?」の答え。スペースノイドが力を付けて「ジオン」という文字通りの地球(連邦)の脅威となっていた時代には徹底的にスペースノイドに弾圧を加え、それが幾多の戦乱の元凶となってきたのですが、そのジオン系勢力が消滅し、戦乱が消えたことでもうスペースノイドは脅威ではなくなった。なら宇宙に関心持つ必要ないよね?俺達は地球で自分達の好きなように過ごすから、あとはもうスペースノイドで好きにしろとなっていくのです。そしてUC0105の時代に脅威なのは「地球」で活動するマフティーのような反連邦勢力であり、それを叩き潰すのは全力を注ぐが、宇宙ではコロニー同士で好き勝手に互いに争ってくれればいいくらいのものと考えれば、この疑問が氷解します。

 

 

〇逆襲のシャアの正統なる続編

第2作最後の舞台はエアーズロックでのハサウェイとレーン・エイムによる戦闘シーン。ここで映画版オリジナル要素として、レーンはペーネロペーが修理中のため、練習用の機体としてオリジナルMSが登場。飛行ユニットであるアリュゼウス、そのコアユニットとして登場するのは

まさかの量産型νガンダム!

皮肉な事にその形状、特にバックウェポンは形状からしてフィン・ファンネルを想起せずにはいられない!それが皮肉な事にハサウェイに重大なトラウマをフラッシュバックさせることに。

うぉぉぉ!まさか2020年代のアニメ技術で甦る「逆襲のシャア」を見れるとは!「ジークアクス」はネタ的に大爆笑してしまったんだけど、今回は不覚にも泣いてしまった。実はここで原作小説と重大な改変ポイントがあります。原作小説がベースにしているのは小説版「逆襲のシャア」、一方映画版ではそのまま映画版「逆襲のシャア」の設定が踏襲されている。その最大の違いは「クェスは誰が殺したか?」実は小説版ではハサウェイが自らクェスを殺めたことになっているのですが、映画版は御存知の通り、クェスはアムロ(天パ)の恋人チェーンに殺され、それに逆上したハサウェイが今度はチェーンを殺すことになっているのです。つまりこのパートは映画「閃光のハサウェイ」スタッフによる「映像版独自の世界となりますよ」という宣言のパート。

まさかの天パ再登場!

てっきり前作のあの一言だけの登場かと思いきや、今回はガッツリ喋る!そしてCCA映像と共にハサウェイに語り掛ける天パ。その問答は奇しくも天パと赤い人との問答そのもの。皮肉な事天パに憧れていた少年はいつしか自分の好きな少女を奪った敵である赤い人と同じ境地に至ってしまったのは余りにも皮肉というには残酷な現実。さて、ここで出てくる天パとクェス、一般的に世評ではサイコフレームを通して、当人たちの思念がハサウェイと語り掛けていると解釈されているのですが、実は私の解釈は違います。そもそも「閃光のハサウェイ」は実はそういったオカルト的要素が極力排除されていて、ギギの「予言」程度に抑制されている。

ここで語り掛ける天パは実はハサウェイの本来の人格

それに反論するハサウェイは「マフティー・ナビーユ・エリン」となった人格

というそれなんですね。本来のハサウェイとしての人格がレーン・エイムに「本来の自分」を見出し語り掛ける姿

 

 

 

 

つまり限りなくこれに近いものです。そして皮肉なことにハサウェイを追い詰めてしまったのは

天パの大切な恋人であるチェーンを一時の感情で殺めてしまったこと

が根底にある。しかもそれに対する罰が下ることも無かった。天パは消息不明となり、連邦軍はアクシズ・ショックの収拾でそれどころではなく、チェーン殺しについては少年に罪を問われること話されなかったと推測されます。ハサウェイはそれに対する贖罪が成されないままであることが許せなく、それがやがて「マフティー」となって世直しへと駆り立てることになる…個人的に

実はあのハサウェイによるチェーン殺し、その後何ら言及されることなく殆ど忘れ去られていたのが凄い気になっていたので、ここで言及されたことは嬉しい。それにしてもこの少年にこんなハードな十字架を抱え込ませた元凶というと…

もしもあの時、空港でクェスの親父のアデナウアー・パラヤが「政治家同士の借り」に配慮して、1人乗せたりしなかったら、君の顔を知らず、アムロの傍にいれたかもしれないんだ…

 

 

そういえば、嬉しいといえば

CCAパートのハサウェイの台詞は佐々木望さん

ということ。ただ、確か佐々木さんは声変わりでももう以前の声とはだいぶ変わってしまったと記憶しているので、これライブラリフィルム扱いだと推測されます。それでもこれによって、ハサウェイCCA時代は佐々木望さん、「閃光」時代は小野賢章くん

という形での「棲み分け」が出来るようになったのは非常に良かった。

 

さて、現実の戦闘に戻るとハサウェイVSレーン・エイムの戦いはやはりハサウェイの圧勝。しかし、ここで意外な一撃がクスィーの顔面を抉ります(これが最後のシーンの伏線)それは隠し腕。かつて木星スイカバーことシロッコのジ・Oで登場したギミックですが、これ追い詰められたレーンが何とか必死に反撃の手段を探して、それに対して搭載AIが用意したもの。この時代にはAIによる補助機能が付くことでパイロットの負担軽減が図られるようになっている。実はその裏ではニュータイプが発現しない狙いがある(第六感を働かせるパイロットにニュータイプが多く登場することから来ている)クスィーにも搭載されているが、ハサウェイはこれを嫌ってOFFにしている。しかしそれが故にレーンの必死の反撃は読めず、思わぬ一撃を喰らってしまった。『水星の魔女』でも確かAIはパイロットと共に最適化されるとむしろ大きな戦力となる描写があったように、最強であるが故に全てを自らの能力で戦おうとするハサウェイはそれが故に意外な一撃を喰らったことは必ず次の最終作の伏線になるのではないか、と予想

 

〇次回、アデレード決戦に向けて

最後にケネスがアデレードで見据える巨大な装置…もうこれは原作を知っている者からすれば容易に想像がつくもの。それ以上に気になるのはブライトの動向。もしかして、本戦参加があり得る?そして最後にハサウェイがギギを一緒になった時に、損傷したフェイス部分がはがれ、そこに浮かび出てきたのは…

れっきとしたガンダムフェイスの「顔」

元々クスィーガンダムは「テロリストが運用する機体」ということで『ガンダムっぽくない』よう意図的に顔を変えた筈ですが、果たしてこの意図するところは?こればかりはもう最終作となる次回まで持ち越しです。

さて気になるいよいよ最終作の次回ですが、

①メイン舞台はアデレード一点なので今回はロケハン等の時間は浮かせる

②ただし、次回はほぼ戦闘シーンであり、本作がチャレンジする「独自の演出」がカギ

③今回のラストで原作から大幅なアレンジあり

こういった諸々の要素を考えて、次回は2029年くらいを予想。ああ、何とか自分の命運がそこまで持ちこたえてくれん事を…