宮古島への訪問を思い立ったのは一つのキッカケであった。
沖縄のエメラルドブルーの海に聳え立つドイツの城(風)
建物。こんな凄い光景が見れるのは宮古島しかない。ドイツは行ったことあるのであれですが、それでもこの光景はなかなか見れるものではありません。宮古島の南部の海岸沿いにはドイツをテーマにしたテーマパークがあります。
うえのドイツ文化村
キッカケは明治時代に起きたある遭難事件です。1876年、宮古島の上野沖で座礁したドイツ商船ロベルトソン号の乗組員は宮古島の住民による献身的救助活動を受けます。そのことを知った当時のドイツ帝国初代皇帝ヴィルヘルム1世は宮古島に対して感謝状と博愛記念碑を贈呈。これが縁となって、うえのドイツ文化村のシンボルとして建設されたのが、ドイツ本国のマルクスブルク城をそのまま外観通りに建設した博愛記念館でした。「本物」のマルクスブルク城もドイツでは由緒ある古城で、ライン地方では戦乱による破壊を免れた貴重な古城。それを外観通り、復元…という表現は正しくないので建設なのですが、それでも並大抵のことではない。おりしも、平成時代に沖縄サミットが開かれた時にはシュレーダー首相らも訪問したというまさに日独友好の証でもある。内部はドイツの文化、生活を知るうえでの博物館でもなってみるので、
南国でドイツ文化を知る
という得難い経験。既にドイツへは渡航したことのある私も懐かしい思いで散策していました。

高台から見たマルクスブルク城。経年による色褪せた城壁が逆に古城感を醸し出している。それでいて、沖縄のエメラルドブルーな透き通った海が凄い良いコントラストとなっています。
うえのドイツ文化村の駐車場で車を停めるも下りた途端に凄まじい猛暑の高熱が襲い掛かります。レンタカーのエアコンガンガン風吹かしても焼け石に水。その上、少しだけ歩くだけでも恐ろしいくらいの汗が出てきます。
うえのドイツ文化村の入口
平日ということもあるんだけど恐ろしいくらい人気の少ない。果たしてテーマパークとして今後、やっていけるのかが不安な要素です。
博愛記念館として築かれたマルクスブルク城
城門を擬した建造物
日独友好の記念碑
沖縄のサミットに出席していた当時のドイツ首相シュレーダー氏のメッセージが書き添えられています。シュレーダー氏はドイツ経済再生改革とロシアとの共存共栄によってドイツを再び強国にした名政治家。残念ながらメルケル引退後の今のドイツには彼のような人間がおらず、ドイツを衰退に導く雑魚政治家ばかりなのが悲しい現実です。
と、とりあえずこの猛暑は厳しいので、はやくマルクスブルク城へと入らなければ…中なら冷房が
効いている筈…しかし、エントランスで入場料払った時に悲しい宣告
「最上階の展望台はエアコン壊れているので、かなり暑いですよ」
ハッハッハッハ、これが現実!これは現実…!
かつてあの沖合の海で座礁したドイツの船が縁となって出来たこのテーマパーク。本当にもっと知られてほしいものです。
あの岩礁の先端にあるハート岩
3階からは元のマルクスブルク城の内部を模した中世ドイツの城の内部にある部屋等が再現されています。
本場ドイツの古城は内部が大体写真撮影禁止なのでこれは非常に貴重!
ある意味で皆さんにドイツの城の内部をご紹介するうえで恰好の城です(笑)
騎士の間
食事
1900年代のドイツ農家を再現したスペース
ワイン、ドイツは
ビールだけでなくワインの大産地。この本数も凄くて1本1本紹介できないくらい
民家の風景
2000年のサミットの時は凄い盛況だったようです。
こちらが本物のマルクスブルク城
宮古島のマルクスブルク城は本物の見取り図を基に原寸大で再現した城です。
ドイツ本土のマルクスブルク城は今もライン川を見下ろす高台に城が聳えています。
ドイツ商船の難破事故から生まれた日独交流の歴史、本当に大切にしたい。
青い透き通った海にはシュノーケリングの講習会で多くの人がごった返していました。
こんな青い透き通った海は観ていてこんなに魅了されるものなんだなと感動してしまうほどの美しさでした。
この対岸にあるのは同じパレス館、ただこっちは2003年の台風による損傷で閉鎖となり、
今は20年以上の廃墟となってしまっています。
青い海と共にあるマルクスブルク城は本当に日本でここでしか見れない「西洋の城」です。
ハート岩
ここは恋人たちの聖地ともなっているようです。
この青い透き通った海を見れただけでも大満足…
ああ、これに比べたら人間同士の醜い争いなどちっぽけなものだ。
すっかり廃墟になってしまっているパレス館。まだ形が綺麗に保たれているだけに廃墟のままなのは惜しい。
コチラはキンダーハウス
こちらも本物のベルリンの壁が展示されています。
ということで大満足に終わったマルクスブルク城散策、さて那覇への戻りのフライト時間を考えるともう一刻の猶予もない、でも最後に行っておきたい場所があります。
マルクスブルク城から空港を挟んで反対の北側、現在の宮古島の中心部である宮古島市街にかつてドイツ皇帝ヴィルヘルム1世から贈られた博愛の記念碑が残っています。ただ場所が凄い狭い住宅街の路地の一角なので車を停める時に苦労しました。みんなここは余り来ないのかな…
残念ながら文字はかなり薄れてしまっていますが、ヴィルヘルム1世の感謝の念を率直に示す度量の深さに感服。黄禍論などを唱えた孫のヴィルヘルム2世と違って、本当に名君と言ってもいいでしょう。
市街地はやはり古くからの宮古島の中心部ということもあってか御獄と言われる琉球の拝礼所と石垣も残っていました。
ああ、ここ宮古島はもうちょっと滞在したかった…!もっと大自然にも触れたかったし、色々周囲に小島とかも回りたかった。だってここでは島を1周するのでさえ1時間あれば十分。丸1日確保しておきたかったという悔いだけが残っています。それではこの後、すぐレンタカー営業所へ戻り、
何とか帰りの飛行機搭乗時間に間に合いました。結構、昼になると観光客でごった返していてかなり焦ったぜ。
それではさらば宮古島、日独友好の精神が何時までも維持されんことを!
〇アクセス
宮古空港から車で15分
マルクスブルク城(博愛記念館)
- 営業時間 9:00~18:00(最終入館17:30)
- 定休日 4月~9月:火曜日
10月~3月:火曜日と木曜日 - 料金 入館料 大人750円 / 小人(小学生、中学生)400円
- 「マルクスブルク城に狼煙が一本…」





















































































