〇日本海沿岸、台場は何処だ?
古宮台場…この台場について知ったのは本当に偶然の事であった。ちょうどグーグルマップで調べてみて、「あれ?こんな所に台場あったっけ?」というのが最初の感想であった。流石に7月というこの酷暑の時期なので、あまり体力を使う山城を与力さんに帯同させるのは憚られたので、台場ならそんなに歩かずに済むと思い、詳しく調べようと思ったら…
何と殆どデータが無い!!
過去にどんなマイナーな城跡も巡っていた城郭ウォッチャーのサイトでもこの台場はまだ未登録であったのだ。つまり限りなく未知の史跡…!これは丁度良いと思った。問題は過去に巡った記録が無いということは車で来訪した時の駐車場所が分からないという問題点がある。長峰城を回って直江津までの帰り道がちょうど日本海沿岸沿いであったので、何とか私がナビをすることで私の我儘を聞いていただけたのは本当に感謝したい。問題は完全にナビでも未登録なので、果たしてどこに停めたら良いのか?という肝心な点がダメダメであったのは大いなる反省点であった。住宅街の中は道が狭く、どこを曲がっていったら良いのかもナビと地形を見ながら必死であったし、海岸沿いを進んで直接行こうと試みると車を停められるスペースが全くない。慌てて台場近くまで行こうとすると舗装の無い砂利道へと案内してしまうという旅先案内人失格の大失態を行ってしまった。グーグルマップでは史跡はすぐ近くにあるのにどこからアプローチしていいのか全く分からない。暗中模索、とうとう追い詰められた私は
遂にYouTubeでアプローチ箇所を探す。映像と現地の地形とを照合して何とか公民館に車を停めて、ようやく台場への入口を発見した。というか最初から「諏訪神社」を目標にしたら良かった話であった。近くまで車で行けないかとする余り、時間を空費する結果となってしまった。
公民館の傍にある台場の解説図
雪穴
豪雪地帯における天然の冷蔵庫の役割を果たし、海から獲られた魚介類を保存する役割を果たしていた。
台場は海岸線沿いに築かれた防塁用の土塁を積み上げて、そこに大砲を据え付けると言う形式である。過去に訪問したことのある台場と比較すると簡素な造りであるが、高田藩としては領域沿岸22カ所に台場を構築する必要性が生じていたのでやむを得なかったのであろう。
台場跡の石碑と案内板
これが無いと単なる海岸線沿いの高台という認識でしかなかったと思うとこうして、きちんと史跡案内を充実させてくれるのは訪問者としてありがたかった。かつての大砲が据え付けられた場所には防潮フェンスが構築されてしまっているが、右隣に僅かだがフェンスの切れ目があり、そこから日本海を遠望できる。
7月ということもあってかのんびりとした穏やかな海面を一望でき、山城がメインと思っていた上越市であるが、日本海の海防する史跡もキチンと残されていることに感動を覚えた。まだまだ我々の知らない所にある隠れた史跡があるものである。
かくして海を一望でき、戦国の山城→江戸初期の平城→江戸後期の台場と各時代の上越市の「城」をコンプリート。与力さんにも色々とご紹介できて本当に良かったと思う。今度はまた是非とも各地の史跡を紹介したいものである。
さてこの後、直江津まで戻り、ほぼ上越市を一周することができたのであるが、最後に行く予定だった施設が予想外の閉館だったのが悔いとなった。HP調べれば本来空いている筈であったのだが…折角なので夕食の時間までに春日山城まで行くことにした。
2025年度の謙信公祭りはなんとマツケンが謙信公に登板!しかし翌月だが、果たしてマツケン大丈夫だろうか?今日もかなりの酷暑で、少し外へ出るだけでも汗だくになってしまったのである。ましてやあの恰好である。
春日山城は7年前の災害による土崩れも乗り越え、緑の多い中で城として姿が残っていたのは何よりであった。流石にこの暑さではあの上まで行くのは憚られた。それでもこうして地形に残るかつての名城の姿が残されているのはやはり貴重である。
この後、高田の市街地に残る高田城の史跡についても与力さんのご案内で行くことに。流石は地元人なので、この細かい路地でも全て把握され、的確に駐車しやすい場所で車を停めて、私の城巡りアプリを頼りに市街地に残された高田城の史跡を探し求める。
町奉行所跡
青田川はかつて高田城の外堀の役割を果たした川で、かつてはこの辺りから橋を渡って、高田城に入る入口の役割を果たしていた。
公園から隣接するマンションにかけてが段差になっている所がかつての馬出とその堀跡であった。もちろん今となっては城としての面影を見出すのは非常に困難であるが、それでも地形そのものは大きくは変えず、往時の城跡の残滓そのものである。市街地の並みに呑まれてもそれでも城の面影を探す。これもまた今交流している人々と共に学んだことである。今回はそういった城跡が残された上越市の史跡をご紹介させていただいた。こうして数多ある城々の多くを史跡保存され、そこに住む与力さんに敬意を表して今回の記事を終えたい。
〇アクセス
えちごトキめき鉄道直江津駅から車で約15分、諏訪神社から徒歩5分
「古宮台場に狼煙が一本…」
















