滋賀県東近江市、湖南地方を走る滋賀県の私鉄・近江鉄道線。その沿線沿いに駅チカにて城が線路に分断された城跡がありました。遺跡のど真ん中を走るというと、我が地元大和国の平城京跡の史跡を横断するK鉄奈良線を思い起こして、どこか懐かしい気分になります。もっともこちらは史跡としての整備が全くなされておらず、それこそ電車で走行していたら、
城跡を通過しているのに全く気付かない
でももしかしたら日常乗っている電車でそんな何気ないことがあるのかもしれませんね。
近江鉄道の電車に乗って、水口方面へ。1時間に1本というローカル線光景。八日市を過ぎると乗客もまばらに。目的地の朝日大塚駅に到着。
2両編成の電車が走り去る光景を見届けていきます。
朝日大塚駅は田園地帯の中にある駅で、周囲は民家がまばらにありますが、あまり人気を感じさせない静寂な駅です。目的地の大塚城は駅ホームからも見える木々が集まった場所がそうです。ぱっと見ですぐに分かり易い。
もうほんのすぐ100mほど、歩いてすぐの駅チカです。
日没が迫る中での訪問、それでは行ってきました。
城跡内部は城らしい遺構を観察するのも困難な状態でした。すっかり木々の中に入ってしまうと暗いので、フラッシュ撮影しないと写真に収めるのも一苦労
城の周りの水路はかつての水堀をそのままにしたものです。
その周囲は家臣団屋敷跡の表示
かつての土塁と
堀跡が遺されていました。
城…といってもそれこそ居館クラスのような非常にコンパクトな城跡
すっかり日没も迫る中での城跡散策は20分ほどで終了。
日暮れの迫る中、ライトに照らされた帰りの列車がかつての城跡を通過して、朝日大塚駅に到着しました
大塚城は六角氏家臣の大塚氏の居城とされていますが、詳細は不明です。
〇アクセス
近江鉄道本線朝日大塚駅から徒歩2分
「近江大塚城に狼煙が一本…」