〇高崎市郊外に残る史跡公園

2020年年末はまずは飯田線が1日目で豊橋~飯田~高崎と随分と長距離になってしまいましたが、2日目はここ群馬県西北部を回る城旅となります。ただどうしても今回はバス旅がメイン。そのためにバスの時刻には気を付けねばなりません。この日はどうしても移動の時間節約のために

朝5時に高崎の「宿」に出発となりました。

12月といえば5時はまだ闇夜の中。高崎市街地から延々と歩いて1時間ほどの徒歩行軍

6時半過ぎになり(途中で朝食を食べていました)ようやく人っ子一人いない住宅街を歩いて、北新波砦へと到着!

公園となっているので、判別は容易

中心部にはかつて居館を囲む方形土塁が遺されていました。一応土塁周囲は今は浅くなっていますが、凹み部分はかつての空堀跡です。

土塁は遊歩道も整備されていました。

 

館跡の中心部

南側虎口の跡も鮮明です

 

かつて

案内板と航空写真 

 

〇長野氏の城塞群の一つ

 北新波砦は西上野において大きな勢力を誇った長野氏が築いた城の中の一つです。この地域は伝承では長野氏発祥の地。その為に、現在の高崎市一帯には多くの支城が築かれていました。ここ北新波砦もまた長野氏の家臣の城であったと考えられ、永禄6年に武田信玄による西上野侵攻の際に長野氏は没落。この時、長野氏に忠節を尽くして戦死した家臣新波新左衛門がここ北新波砦の城主とされています。かつて築かれた多くの城塞群はその後の市街地開発の波で消滅しましたが、ここ北新波砦は今も貴重な遺構を遺す史跡として、県史跡公園となって往時を偲ばせています。

 

〇アクセス

JR高崎駅から群馬バス「箕郷」方面行きで約22分、「浜川十字路」(370円)で徒歩5分

 

「北新波砦に狼煙が一本…」