第3話から実に2年…6話を見る頃には私も40代か…

さてようやくを迎えたガルパン第4話。よく考えてみるとテレビ放映してから実に10年以上経過したわけで、視聴者も演じる声優さんたちも色々経験しているわけです。若いテレビ版の放送から実に10年もちろんこれだけ待たせてくれるからにはそれ相応のクオリティをもってスタッフが用意してくれるという絶対的な信頼感があったので、内容そのものには一切の不安視はありませんでした…さて越前国に国替えとなっての初めての鑑賞…そういえば常陸国ではついに見る機会の無いまま終わったよな…まああそこは絶対に簡単に行ける場所ではないので、その意味では今回はだいぶ近くになったか…それでも映画館までの交通費で往復でガルパンがもう一回見れるのはなかなかに辛い現実です。さてまずは今回の一番の感想は

 

絶対これ映画館で見て!凄い迫力だから(力説)

いや今回の映像と音響クオリティはマジモンで劇場版に匹敵するレベルだから!見ていて大迫力だけど、戦車でできる動きを超えているから!そりゃこれはスタッフも時間かかるのは納得だからのレベルでした。ということで、もう1回鑑賞していこう。今回は準決勝ということもあって、大洗も継続も黒森峰も聖グロも息詰まる攻防戦。次の展開が読めない怒涛の展開でした。こちらが仕掛けたと思ったら、次は相手が仕掛け、どちらが最終勝者になるかは映像で見ていたら分からない

文字通りのジェットコースターのような展開

よし絶対もう1回は見に行くぞ!つまり、実質4回鑑賞だよね(遠い目)さてそれでは感想の方はというと…

 

※警告  今回は『ガールズ&パンツァー』最終章のネタバレ全開で感想を書いています。まだ未見の方はご注意ください。

 

 前回、ラストで大洗学園の精鋭にして事実上の頭脳である軍神・西住みほ率いるあんこうチームがいきなり脱落してしまうという衝撃展開から始まった第4話…当然大洗のメンバーはみんな呆然。それぞれのキャラらしい反応。ナカジマが「まだオープニングラップも…」お、中の人がラップの達人らしい台詞です(笑)他はアリクイさんチームが「ゲームリセット」となかで一番印象に残ったのが歴女チーム

エルヴィン「主力がまず撤退なんて…まるで第2次エル・アラメインのようだな…」

左衛門左「いや関ケ原だろう」

おりょう「鳥羽伏見の戦いぜよ」

一同「それだ!」

カエサル「いやそんなこと言っている場合じゃない!」

左衛門佐「そうだ、逃げた将軍と一緒にしていいのか?」

いや、その比喩はおかしい

既に鳥羽伏見の戦いは初戦の敗北をもって政治的な敗北は確定しており、あとは徹底抗戦でどれだけ敗北を先延ばしにできるかどうかの戦い。いつもは同じく「それだ!」と歴女チームの恒例歴史比喩コーナーで相槌を打ってしまう私ですが、ちょっと今回は首をひねってしまった。まあ反撃の象徴である「慶喜による最強軍艦・開陽丸乗り逃げ事件」が恒例ネタなのですが、ちょっとこの辺はカワイソス。次いでに言うと関ケ原合戦は主力である総大将の軍勢がさっさと負けを認めて自分達だけ保身に走った時点で戦う前に終わっていた戦だから、その意味では緒戦で総大将が戦死したために総崩れとなった桶狭間が最適なのではないか?と思った次第。

 

河嶋桃「西住がいなくてどうするんだ!どうやって戦えば?」

落ち着け、桃ちゃん。(名目上の)隊長である君が一番テンパってどうするんだ!

結果的に河嶋桃が一番パニックで取り乱していた定期。しかし、ここで実は西住殿と角谷前会長の間で既に万が一の際に指揮系統引き継ぎの準備をしていたと明かされます。どんなに無双な名将であろうと、戦場では万が一の事態も想定して、きちんと指揮権の引継ぎを明確にしておくのは大事。その結果、大洗はあんこうチーム脱落という衝撃結果から先述の残念なお一人を除いて、すぐに立ち直ってこの状況打開のために動き出します。通常、この手のカリスマ名将が率いる軍隊というのはそのトップがいなくなった時が一番大事。その軍神の知略と指揮統率に依存してしまうと脆くなってしまうものです。それこそ長谷川ナポレオンで示す通り、

 

今の大洗学園メンバーもまた成長していました。それぞれが自車の特徴を最大限生かした意見具申ができるようになってきており、結果的に司令塔のあんこう不在による動揺を最小限に抑えられたのが大きい。そして、やはり一番は次代のホープ・澤梓、遂に彼女がみほの後継者としての資質を開花させる時がきました。「大脱出作戦」をモチーフにしたまさかの「抜け穴」作戦、更に次席指揮官であった会長も脱落してしまった後、遂に彼女に指揮権が委ねられた時が今回の一番のミソ!それぞれのチームの特性を最大限生かした展開、そして地形を把握したうえでの次なる作戦指示、更に相手側の戦術を先読みしての活躍。もうこれは西住殿がいなくなっても大丈夫!ということを示せたのは大きいですね。

真なる名将とは自らに代われる後継者を育成できること

今回の戦いでは彼女がきちんとその育成に成功したことが大きな成果であったと言えるでしょう。

 

 ここで先の狙撃対策として、澤が行ったのは戦力の分割。それは実は西住みほもまた同じことを考えていました。通常であれば、敵前で兵力の分散は愚策でしかないのですが、やはり高地からの狙撃という一番の不確定要素の排除を考えれば、妥当な作戦。今回の相手継続側も次々と新キャラが登場、一番目に引いたのはリーゼントヘアのユリ。何故この髪型?何かフィンランドで由来でもある?ちょっとこの辺は調べてみないと分からない。かくして、互いに相手の戦術を読み合いながらの展開。ミカは中の人が『水星の魔女』のプロスペラママンであったこともあってか、何考えているか読めない…つうか何故かユリと自らの弾くカンテレとアコーディオンによる演奏で意志疎通で作戦指示するので、もう何が何だか分からない。遂に狙撃兵であるヨウコが撃破されたことで、万事休すかと思われたその時

 

戦車によるスキー劇場!!

大洗チームをまんまと吹雪による迷彩を利用して自らが有利となる地形である大斜面に誘い出し、斜面を滑走させるスキー劇場。更に雪崩を誘発させることで次々と翻弄していく。一方の大洗チームも戦車の操縦技術が半端ねぇ。次々に相手戦車を撃破していく息を呑む展開。スピード感が凄まじすぎて、もう「現実の戦車での対応できる動きを超えている」レベルの凄まじい機動戦、これは間違いなく劇場版に匹敵するクオリティでした。結果的に遂に大洗学園チームをあと一歩まで追い詰めることに成功するも、最後の最後に自らが一番得意とする雪によるイージートラップ戦術に引っかかっての敗北。これは狙撃のヨウコが健在であったなら成立しないであったので、やはり彼女の排除を優先させた澤梓の作戦勝ち。

 

さて、後半は黒森峰VS聖グロの展開

 

なんでパンフレットを先に見ちゃったんだろう…(涙)思いっきりネタバレしてしまってますやん…

よりによって、最大の敵・島田愛里栖と彼女が乗るガルパンで最高スペックを誇る戦車センチュリオンが聖グロに編入されていたという展開で、もうこれは決勝戦の進出校を教えてしまっているようなもの…トホホ。それでもエリカ様率いる黒森峰学園、今回は赤星小梅ら今回は両校も主要メンバー以外にも次々とキャラが登場して、更に演じる人達(勿論全員兼ね役だけどね)が明かされたのは大きい。さて島田愛里寿が転入していたことで、てっきり彼女によるワンサイドゲームになるかと思ったのですが、砂嵐を利用することで、包囲網を脱出させ、こちらもまた準決勝に相応しい壮絶な戦い。決して、エリカ様の指揮能力が劣っていたわけではなく、むしろフラッグ車同士で正面衝突する展開で、フラッグ車相討ちで2秒差の僅差で勝利に届かず。

エリカ様…君は素晴らしかったよ…あと一歩だったんだ…

さらば黒森峰(涙)

かくして、いよいよ決勝戦。相手は西住みほがまだ唯一勝ち星をあげていないダージリン率いる聖グロリアーナ女学院、しかも相手は島田愛里寿という最強の助っ人を加えた最強の布陣!

 

あと2話…果たして何年ん後か…