さて琵琶湖一周の旅もいよいよ最後は湖南地方までやってきました。
最後に乗るのはJR草津線で伊賀と並ぶ忍びの地域である甲賀市へと向かいます。この辺り一帯は六角氏の待避所となったことからも分かる通り、険しい山岳地帯に幾多もの土豪がそれぞれに城(砦)を築き上げてろおり、攻めかかるものにとってはそれら一つ一つを落とすのも非常に労力を要しました。
JR草津線油日駅から国道4号線を三重方面までそのまま歩いていきます。
そのまま進んでいくと民家の脇に茂みへと続く道と「上野城跡」の表示を発見。かつてはこの辺りに案内板もあったのですが、かなり古く10年前の記録ですでに判読不可能といわれるほどでした。現在では案内板も撤去されており、代わりに取り付けられたこの表示板が唯一の道標です。
そのまま進むとやがて茂みの中に入っていく道…というよりも草が無い場所をそのままたどるような獣道があり、ここを目指してすすんでいきます。
やがて巨大な土塁で覆われた上野城主郭部分に到着
一帯は樹木が密生していますが、土塁・堀切などは容易に認識できるぐらいの整備はなされていました。ただ案内板が一切ないのではたしてどこまで行けるのか?という疑問が残ります。
土塁の高さは5メートル近くに及び、土塁自体も分厚い形状をしています。
近江上野城は甲賀地域では非常に発達した形状をしていますが、その歴史についてはほとんど不明です。伝承では甲賀五十三家のうちの南山六家に属する「上野氏」の居城であったといわれていますが、確証のある話ではありません。構造的にも他の甲賀に築かれた城館とは明らかに異なっており、より戦闘的になっており、発掘調査によってその歴史は16世紀後半~17世紀前半にかけて機能していたことが判明しています。甲賀でも土山城は天正12年(1584)小牧・長久手の戦いに際して、改修された記録が残っており、あるいはこの上野城もその一環として改修されたのではないでしょうか。
◯アクセス
JR草津線油日駅から徒歩20分で主郭
「甲賀上野城に狼煙が一本・・・」










