時行くん「私は必ずここ(鎌倉)に帰る!」

この時行くんの侍王子らしさ満載のセリフよ!アニメ逃げ若は恐ろしい新人を起用したものです。結川あさきさんの時行くんは非常に違和感がない。それにしても初オーディションで大役をモノにした結川さんには賞賛したい。さて、今回はエピソードの順番を入れ替えて描くので、諏訪明神様の威光と時行くんと郎党たちの交流に絞った演出。そのためにこの間にあった建武政権成立とそこに浸食する心清き足利家郎党たちのシーンは無し。後醍醐帝を演じられるのは誰かという問題も含めて次回以降に持ち越し。あるいは護良親王の回で一まとめにやるつもりかな?既にアフレコ自体は終了しているのを考えると、OPでの登場キャラ描写を含めると今回の第1クールは顔の濃い保科党VS麻呂国司の川中島決戦で終了する見通し。恐らくは

「死にたがりの武士たちを生きたがりにして仲間にするんだ!」という時行くんの私たちの戦いはこれからだ!的にENDとなる目算が高い。そこから第2クールまではアニメの人気とDVDの売り上げ次第にかかっています。アニメスタッフも本気のようだし、是非とも完結まで頑張ってほしい!どうか皆さまも応援を!

それでは本編感想参ります。

 

〇英雄の抱負

頼重さん「鬼ごっこに戦に勝つ。それには条件があります。貴方様が戦場で最優先に狙われる貴重な将であること」

なお、最前線の戦場で活躍し続けた結果、「全裸逃亡変態稚児という異名を得ることになる模様。

少しづつ頼重さんと雫ちゃんら諏訪メンバーとの心を通して、だんだん心を開いていく時行くん。一度は全てを失って絶望のどん底まで落とされた侍王子が戦う動機への描写としては十分。

何かこう漫画日本昔話風の挿入される絵に腹筋崩壊。

ナレーション「時行は辛うじて滅びゆく鎌倉から逃げ延びた。微小の体に余る巨大な宿命を背負いながら。後に天下を震撼させるこの少年は新天地にて成長していくことになる…のだが」

なお「天下を震撼させる」と言ったが、「天下を取る」とは言っていない(絶望)

 

〇神の神秘・諏訪の地にて

このパートは概ね原作通り。大きな改変ポイントはないだけに短めに感想参ります。

頼重さん「今日より早速学芸と学問で鍛錬しますぞ!」

雫ちゃん「ごめんなさい、時行様。父様はいつもこうなの。自分の調子で一方的に進めちゃう。頻繁に奇行に走るし、意味不明な事も供述するけど、悪気は無いから安心してくださいね」

アニメではより悪い顔で迫る頼重さんと天真爛漫な笑顔のドUPでフォロー(になっている?)を入れる雫ちゃん。傍目から見ると「なんだ、コイツは?さっきから自分の世界の中でしか語っていないぞ」(BY貞宗風)と感覚がマヒした郎党たちにしか見えないですが、その後に

雫ちゃん「父様、参道に落とし穴を掘るのはどうかと思うの」

頼重さん「ゴメンナサイ」

というオリジナルシーンでより一層頼重さんのバカ明神っぷりが光りました。そして普段はこうしてポーカーフェイスで常にクールな顔&毒舌調子な雫ちゃんが天真爛漫な笑顔で語っているところからも雫ちゃんの時行くんに対する気持ちは明らかだよね。気づけ、時行くん、このニブチン少年が。

頼重さん「…雨が邪魔で見せたいものが見えませぬ。今…晴らしまする」

その分、雨の中で更に逃走を図る時行くんに対して、頼重さんが持つカリスマ性と神秘性を見せて(サクラ動員力を含む)改めて遂に帝王学に対する修練を勉めることを約束させるシーンはシリアスさを強調する演出。アニメ版はギャグシーンはギャグシーンで、シリアスな場面で完全にスイッチを完全に切り替えるやり方。原作では「私本物の神様ですから!」とドヤ顔で語り、時行くん(8歳)からは「痛い人扱い」されるシーンがあったのですが、カット。もうここでは完全に100%カッコいい中村悠一声で一気に参ります。

まるで時が止まったかのように雨雫が停止し、更にその雨雫が集まることで一気に雨天が晴れるという演出で神秘性満載。これは時行くんも思わずウットリしてしまうような幻想的なシーンになっていました。それにしてもここの音楽、凄いジブリ感満載。後半に登場する牡丹といい、ここの作風はどこか「もののけ姫」を意識した作風になっています。

頼重さん「えいえい」

諏訪神党の皆さん「おうっ!!!!」

時行くん「す…すごい」

この映像での諏訪明神でのカリスマ性を時行くんだけでなく、視聴者にも納得させる演出。…まあこの後、実は「サクラ」であったことがあっさりバラしてしまうのですが、サクラであろうとこれだけの人数を一気に集まらせる動員力は間違いなく本物。ただ残念ながら「日本の宗教は昔からユルイ」というセリフはカットされてしまいました(涙)この調子では犬追物のポリコレ対策台詞もカットされてしまうかな…

顔を赤らめて、あっさりと落ちた時行くんww

頼重さん「このほっぺの感触は…本当のことを言っている『味』だぜ!」

とネタ元よりも更に『密』になっている変態性100%の頼重さん。まあどっちも主人公にとっては拷問以外の何者でもないから同じようなもんだぜ。ハッハッハ。

最後に仲良く落とし穴に落ちてしまった時行くん&頼重さん。このシーン。実は原作本編には無く、実はオマケコマで描かれたシーン。何となく、未来を見通して共にあと一歩で勝利まで迫りながら、見落としていた陥穽にハマってしまった2人の将来を暗示して知るように思えてならない?…のは気のせいか。

 

〇郎党たちとの交流

後半は概ねほぼほぼ原作をより忠実に映像で再現するシーン。それだけに映像で振り切ってしまった感がある。改めて2人の郎党たちの紹介とそれぞれの特性を紹介するシーン。そして…

頼重さん「未来ではこういうのを「王道展開」と言うそうですぞ!」

同じジャンプ作品だからセーフ…んなわけないよ!アウトだよ!

原作では髪型だけカカロットのパロディを演じていた頼重さんですが、元気〇といい、表情といい更に一層OUT感が高まってしまったよwwうん、もうこのどこまでパロディを再現できるか、ギリギリの展開を行う逃げ若アニメ。これはパロディに全力を振り絞った銀魂の精神を継いでいるぞ!。さてこの後の牡丹戦は原作通りなので、ちょっとすいません。割愛させていただきます。

 

 

改めて命名された逃若党として旗揚げとなった温泉の地。勿論このシーンで一番色気満載だったのは時行くんなのはもちろんスタッフ分かっていますね。ご丁寧に素足で描いていて、これはまたSNSでヤバイ話題提供する気満々。

時行くん「私には過ぎた郎党を授かった。この地でみんなで強くなろう」

もちろん単なる色気シーンではない時行くんが遂に心を開いた瞬間、彼にとってはまさに諏訪こそが第2の故郷となって仲間たちと共に成長していきます。『アルスラーン戦記』でいえば、「王都炎上」の面々と同じ最古参メンバー。彼らこそが今後の戦いで最も活躍するメンバーであるのですから…

???「見える、見えるぞ。諏訪頼重が良からぬことを企んでいることが」

遂に登場した不気味な眼玉の怪人にして、その実態はオッサンヒロインの人物。そして時行くんにとっても大切な師匠でもある人物の登場。事前に密かに漏れ出た情報の通り、CVは青山譲さん。アニメ・洋画を問わず、様々な悪役キャラを熱演すると共に、実はイケボの持ち主でもあります。うん、これは間違いなく分かっておられる。市河助房にはやはりこれに見合うキャスティングとしてCV:森川智之を希望。理由?BL界の帝王こそ、まさにあの役に相応しいに決まっているじゃないですか!