甲相駿三国同盟によって背中合わせになった甲斐武田氏、相模北条氏、駿河今川氏はそれぞれの方向へ勢力を拡大していきました。そのうち武田信玄は信濃へと向かいます。その土地の豪族、守護を倒してついに北信濃、善光寺平へと達しますが、ここで長尾氏と長い戦いとなります。有名な川中島の戦いです。甲斐から本拠地を移すことのなかった武田信玄は最前線川中島から長尾氏の敵襲に備えるために狼煙を活用した早期警戒システムと棒道と呼ばれる高速道路を整備したのでした。

 輪行で小渕沢駅までやってきました。

 乗りはしませんが、反対側ホームに小海線の電車が止まっています。あれに乗って武田信玄初陣と伝わる海野口城を訪ねてみようかと思いましたが、電車の本数等時間の関係でまた次回となりました。

 さて坂を登ってきて今回の目的地棒道(ぼうみち)へとやってきます。狼煙システムによって危急を知らせ、早馬が到着するまでに軍勢を整え速やかに棒道を通って信濃へ向かう、武田信玄が戦国最強武将と称される所以だと思います。

 さて棒道は整備されているようで、すこし歩いてみましたが機械が入っていました。

 戻る方向へ自転車を引きずっていきます。すこしは走れるかな、とは思いましたが、はっきり言って無謀です。かなり無理をしてほとんど引きずって、時には持ち上げたりしてやっといい場所までやって来ました。

 いずれきれいな場所へと整備されたらまた来たいです。
 新府方向に戻るときに遠く富士山がきれいに見えましたので一枚。
 以前にも来たことがある新府城に寄ります。
 前回来たときには気付かなかったのですが、本丸跡に車であがる道があったようですね。

 折りたたんだ自転車をえっちらおっちら持ち上げて甲府へ輪行で戻ります。