3年前、4年前の社労士試験の傾向は、
選択式は一部の科目が奇問難問で難しい
択一式は異常に長文化
しかし、この2年で明らかに傾向は変化
まず択一式の長文化は緩和されました
逆に事例問題や実務的問題が増加
労働科目が比較的難しく
後半の社会保険科目が比較的平易
選択式は奇問難問が見られなくなり、
どの科目も5問中2~3問は比較的平易
ここで誰もが誤解する点について、
留意すべきことがあります
それは・・・
問題が難しいから合格するのも難しく、
問題が易しければ合格し易い
それは結果を見れば一目瞭然ですが、
一概には言えないということです
上述のようにこの2年間は明らかですが、
奇問が姿を消し易化していますが、
合格率は逆に下がっているのです
つまり「選択式に補正(救済)がなくなった」
ことが大きく影響しているのは明白です
3年前のように労一の5問ほとんどが難問
しかし・・・
あの年は1点救済もあり合格者数が急増
合格率も8%近くまで急上昇しました
しかし、この2年間は奇問難問がないのに
5%台前半と6%台前半と門が狭まってます
それと、変に難しい問題を出題すると、
やたら試験委員は批判され疑問視されます
奇問難問は恐らく合格者数を絞るため
なのでしょうが逆効果になっていますね
なので、特に選択式においては、
「5点満点で2点の割合が半分以上でも、
1点の割合が30%未満なら救済はない」
という点に着目して…選択式を易しくして、
5問中の2問は基本的問題を出題する
そんな戦略に切り替えたと思われます
このような状況からすると対策は…
しっかりした教材で広く浅く学習して、
基本問題を落とさないことが必須です
出題の内容からすると、
もはや過去問もあまり通用しません
最近の傾向では、罰則や不服申立て、時効等
テキストの最後に掲載された雑則関係や
年金の積立金、円滑な実施(教育・広報)・・・
そんなあまり注目しない分野から、
しかも選択式で出題されたりします
選択式は最近のように問題が平易であれば、
1問足りとも失敗・ミスが許されません
独学や偏った学習方法ではリスクがあります
ますます「基本の徹底」「広く浅く」
が求められるでしょう
学校(講師)を選ぶ際には、
きちんと事例を中心に説明できる、
ムラなく全般にわたり説明できる、
経験があり実務や事例で理解させる、
※企業での人事の実務&社労士の実務有り
傾向に即して出題の傾向を的確に指導・・・
数少ないかもですが、できれば
そんな学校(講師)を選択すべきでしょう