朝 ごはんを食べていると乳腺外科回診

いつも朝ごはん中で お互いになんとなく気まずい

形成外科の診察があることを伝える

あと緩和ケアのパンフレットを見たけど適応になるかどうかきいてみたけど

おそらく今はその段階ではないので適応にならないが不安なことがあるならきくと言われた

リンパ浮腫に対しての不安が強くあることを伝えてみる

 

形成外科の受診の際ブラジャーを持っていくといいよってちっこ先生に言われていたので

小さいカバンに入れて準備をしておく

補助員さんが「受診のお知らせきましたよ~」と来てくれたので出発

点滴棒にドレーンをつけて歩くのもお手の物

だけど形成外科って病棟からどうやっていくんだろうか

 

エレベーターで形成外科の回まで行って迷いかけながらも受付到着

中待合で待つこと少々 呼ばれて診察室へ

ご挨拶をして傷を見せつつ開口一番

「自家再建にします」と言ってみた

あ そうなの?となる教授だけど すぐにこうこうこういう手術だとわかるように資料をくれ説明をしてくれた

自家再建にするならどこから取るか

背中からならどういうリスクがあるか

お腹の場合は傷跡が大きくなるから背中のほうがおすすめ とか

お腹を見せてみると「あ 問題ないね」と言われたのでケロイドのことを言ってみる

依然の背中の傷がケロイドになってかゆくて困ったことを言うとその部分を見て

「あー これを見てしまうとお腹はおすすめしない たぶん傷が汚くなる 背中がいいと思うよ」と

 

気になったことをひとつ思い出した

「私、術前と全然違ってリンパ節郭清したんですが大丈夫でしょうか?」と訊いてみる

え!と驚いて私のカルテを見直し「ん~まずい 放射線治療と再建は非常に相性が悪い」と言いながら

くるりと私の目を見て言った

「でも 僕の経験だけど術前の画像でリンパ転移が見つかってないのなら、病理でリンパ転移が4つ以上なんていう事例は少ない印象だから大丈夫だと思う。ただ、はっきりしたことは術後病理の結果を見てからになるし、乳腺外科の治療方針によるから術後病理を見てから一緒に考えて行こう」

 

ベッドに寝るように言われ術側のあたりでごそごそしている

べりべりという音が聞こえたけどなにをしているのかまったく感覚がない

「これ わかる?」と言われ「わかりません」と言うと「神経を触っているから痛みを感じるようになるまで3年ぐらいはかかるかも」と言われ 改めて大きな負担があるのだなと思った

3年か 3年後にはどうなっているんだろう

抗がん剤で抜けた髪も生えそろって 当たり前に生きているのだろうか それとも

 

「傷はうんときれいなところとまだぐじゅぐじゅしているところがあるから防水テープ貼っておくね。ドレーンも次の診察までこのままで。次の診察は木曜日。退院も木曜日でいい?」と言われたので希望は木曜診察の金曜退院とした。

起き上がると胸が重い。

??? と思って「お水入れました?」ときいたら「ちょっとだけ入れた。今日はここまでにしとこうかな」とエキスパンダーに注水されたのをそのとき初めて知った。

さっきのこれわかる?のとき 針が刺さっていたのか。全然気づかなかった。

 

病棟へ帰ったら診察を知っていた看護師さんに「あれ?ドレーン抜かなかった?」と言われ「木曜日だそうです」答えた。

不思議そうな顔をされたけど、なぜかよくわからない。

そういえば今朝あたりからドレーンキレイねと謎の褒められ方をされていたし毎日回収されるドレーンの液も減ってきて、そろそろ抜き時だと思っていたらしい。

そういえばドレーンポシェットが最初と比べたらうんと軽くなったかも。術後すぐは腕を動かすのも苦痛で重くてつらかったので元気になってきたから軽く感じるのもあるとは思うけど。

 

夜までずっと再建まで失敗する可能性が出てきたことが引っかかってそればかり考える。

ドラマも見ているけど見ているだけで筋が追えない

何度も何度も見直すけど頭に入ってこない

 

夜の乳腺外科回診の教授に「リンパ節郭清で再建に影響があると言われて落ち込んでいる。形成外科では画像でわからないようなリンパ転移は放射線治療になるようなことは少ないとは言われたが、今まで想定よりも結果がうんと悪いばかりなので不安で仕方がない」と話す

教授は静かに「形成外科の教授の意見に賛成です。術前画像診断で見つからないリンパ転移は概ね良好で軽度であり、放射線治療をすることは少ない。病理を見てみないとわからないけど、まずあまりないから心配しなくてもいいと思う」

ちょっとだけほっとしたけど、全然こころは晴れない

 

どこまで想定外なことが起きるんだろう

 

おとなりさんも常に言っていた

「乳がんは怖い 思ってないことがどんどん起きて 次から次へ怖いことが起きる 先が見えない」

本当に 本当にそうだと思う