「他の観客と同じように」ろう者、難聴者が野田秀樹さんに求めたこと(朝日新聞有料記事 6/14)

https://www.asahi.com/articles/ASV6B2V82V6BUCVL02ZM.html

 

劇作家・演出家・俳優の野田秀樹さんと、演劇の企画制作会社のNODA・MAPに宛てた要望書が、SNSで公開され、注目を集めた。

ろう者に関わる芸術活動の活性化に取り組む「日本ろう芸術協会」など3団体の連名。問題があると指摘したのは、野田さんが手がけた舞台「華氏マイナス320°」の鑑賞のサポート態勢についてだ。

優生思想という重いテーマを描く。ろう者が出演し、手話が演出として使われる。一方、ろう者や難聴者にポータブル字幕機を提供するのは、東京公演(全52回)のうち2回だけだった。

3団体の一つ、シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長の廣川麻子さんは、これまでも人気の高い野田さんの舞台に対し、当事者は「字幕提供の回を増やしてほしいと、色々なところでお伝えしてきた」という。

日本ろう芸術協会の代表理事を務めるアーティストの牧原依里さんは、字幕機の提供が限られることの問題点を、次のように指摘する。

「『ろう者は見なくてもいい』と言われているようです。当事者を置き去りにした商業的な消費、文化盗用だと感じます」と話す。

ただ、要望書に公演を批判する目的はないという。

(サイトより引用)

--

要望書のタイトルは「NODA・MAP第28回公演『華氏マイナス320°』におけるろう者・難聴者の文化権の保障、および日本舞台芸術界全体のアクセシビリティ基準確立を求めて」となっています。

シアター・アクセシビリティ・ネットワークさん、日本ろう芸術協会さん、We Need Accessible Theatre!さんの取り組みに共感します。

まずはアクセシビリティ基準、標準規格の制定が必要になりそうですね。

担当となる文化庁は文部科学省の外局。厚労省などと比べるとまだまだ当事者の要望が少なく、パイプが弱いと感じます。今後の取り組み、理解を広げる活動が重要になってきそうです。