Auracast™(オーラキャスト)は、Bluetoothの次世代規格「LE Audio」によって実現した新しい音声配信技術です。従来の1対1接続とは異なり、1つの音源から周囲の無制限のイヤホンや補聴器へ、同時に音声をブロードキャスト(一斉送信)できるのが最大の特徴です。

 

オーラキャスト対応の補聴器は2026年5月現在、4社から9つのシリーズが展開、国内販売されているようです。

·  GNリサウンド(ReSound)

 ・ネクシア、ビビア、サビー、エンツォIA、エンツォコア(耳掛け13種、耳あな6種)

· オーティコン(Oticon)

 オーティコン インテント、ジール(耳掛け2種、耳あな1種)

·  スターキー

 オメガAI(耳掛け3種、耳あな3種)

·  ベルトーン シリーン(耳掛け4種、耳あな2種)

 

 計4社9シリーズ 耳掛け22種、耳あな12種 計34機種

(6/8現在。ソナール大塚氏のご教示による)

 

まだまだ対応機種、使用環境が広がっていないのですが、次のような製品はALDs(補聴援助システム)として非常に有効ではないかと感じ、テストしました。

 

アイアシステムさん販売の、ラペルマイクロホン付属送受信兼用機。

オーラキャスト対応です。送受信機兼用なので、2個あれば互いに送受信できます。

オーラキャスト受信機能がある補聴器にも対応すると思われます。受信機能がない補聴器の場合は、テレコイル内蔵ならループシルエットインダクターなどでつなぐ必要がありますが、ロジャーに代わるシステムとして、また将来はオーラキャスト対応補聴器用マイク兼送信機として使い道がありそうです。2個で約7万円とお聞きしました。

 

オガワ、デモ機器をお借りして、写真のような方法で試聴しました。

右上と左上、同じ製品ですが、右上がマイク役。左下が受信機役です。

マイクにテレビの音を拾わせて、受信機に送ります。

受信機側にはシルエットコイルインダクターをつなぎ、補聴器のTモードで聞きました。

音質はループ並みだと感じます。周囲の雑音が入らず、到達範囲内なら離れても聞くことができました。ロジャーペンだと10m程度ですが、お試し範囲で15mほど(オガワの家は狭いので…w)到達を確認しました。

この価格で離れた音源を騒音雑音の影響を受けずに受信可能なのは、捨てがたいです。

耐久性は試さないとわかりませんが、性能的には十分にALDsの選択肢になり得るかと。

 

中央のスマホはYY文字起こしアプリで音声認識させています。

受信機側の充電端子(USB-C)とスマホを、共通のケーブルでダイレクトにつないでいます。iPhoneの充電用ケーブルが使えたので、簡単でした。

 

カタログ画像です。オープンスペースで30m到達するようです。

 

東京都では日常生活用具のメニューに会議用拡聴器(上限38,200円、うち1割が自己負担)があり、4級以上が対象になっています。使えるのでは?

その場合は助成との差額分自己負担が3万円以上ありそうです。

必要な方には選択肢になりうるかと思われます。