今回のNHK放送技研公開で、オガワが一番知りたかったこと。

次世代放送システムの進捗状況です。

現在の地上波デジタル放送では放送波に載せられる信号に制約があり、自由になりません。

例えば字幕。皆さん今の字幕に満足していますか?と聞くと、いろいろなご希望を聞きます。要約した字幕、子どもが読んでわかる、やさしい日本語字幕。

もちろん母語が外国語の方には、各国語に対応した字幕が必要になるでしょう。

字幕の位置、大きさ、色など、個々にご希望もあるでしょう。

字幕以外にも、手話放送、解説放送についてはまた別にいろいろあることでしょう。

それらの情報を、現在の放送システムでの電波では載せきれないのです。ハイブリッドなシステムにして、クラウド上からも送信できるといいのかもしれませんが。

このように今の地デジのシステムでは容量の問題で、できないことがあります。

そこで期待したいのが、次世代のシステムです。

 

すでにアメリカや韓国では、ATSC3.0というアクセシブルな規格を実施しています。手話のオンオフも可能な大容量の放送システムだと聞いています。

ISDB-T3(地上放送高度化方式)は、昨年3月にARIB(一社)電波産業会で標準規格「STD-B80」として策定された、次世代地上デジタル放送です。

アメリカで放送されているATSC3.0と同等のアクセシビリティ機能(マルチオーディオ、字幕配置のカスタマイズ、手話映像トラックの統合送出)を実装しうるとのこと。しかしこれを活用した運用目標やロードマップは、総務省、NHK、放送業界のいずれからも公式には出ていません。

でも本日の技研の展示の中に、次世代方式と対応を意識していると思われる開発技術もいくつかありました。

2003年に地デジ化で、放送局側はシステムの大変更、各家庭では受信チューナーや対応テレビへの買い換えがありましたが、次世代システムでも同様のことが必要になると思います。国民的な理解を得て進める必要があり、大変な事業ですが、アクセシビリティ上はやるだけの価値あることだと思っています。