会話の0.2秒を言語学する
水野太貴/著
1,760円(税込)
新潮社(2025年8月27日)240ページ
言語学の魅力をオタク目線で伝える一冊!
激忙を縫って書き上げた新刊は絶賛発売中!
会話で相手に返事をするまでの間に、頭の中で何が起きている?
「ゆる言語学ラジオ」の著者が、日常の奇跡を解き明かす、大興奮の一冊。 言葉で悩んでしまうあなたに。
(サイトより引用)
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本著で著者は、私たちの会話で話者交代が平均約0.2秒という驚くほど短い間で起きる理由を、会話分析と言語処理の観点から説明しています。
ポイントは、聞き手が「相手の発話がいつ終わるか」を文法・語彙・イントネーションなどの手がかりからリアルタイムに予測している点。
さらに聞くことと話すための準備が同時並行で進んでいること。これらの予測と脳内の並列処理により、沈黙を最小化しつつ、重なりも避ける絶妙な0.2秒の話者交代が可能になる、と本書は論じています。
なぜ取り上げたのかというと、聴覚障害のあるオガワ、これと全く逆の状況を体験しているからです。
同じ聴覚障害者同士で聞こえる人との対話に臨んだのですが、オガワは補聴器なし、音声認識を使用。もう一人は人工内耳使用で、かなり聞こえている方。結果はご想像できるかと思います。
もう一人がどんどんしゃべるしゃべる、会話に口をはさむどころか追いつけないオガワ、ほとんど話に入れませんでした。
もう一人の方に、話し方のルールを確認しておけばよかったですね。
改善できるとしたら、発言したいときは手を挙げておく、とかすればよいのでしょうが。
聞こえる人はそんなことしてませんもんね。
