見えなくても、聞こえなくても、会話はできる 「盲ろう者」へのイメージを振り払ってくれた笑顔のやりとり(東京新聞 5/21)

 

 

目と耳両方に障害がある「盲ろう者」はコミュニケーションを取れない、というイメージが世間では強いのでは。当事者で、東京盲ろう者友の会理事長の藤鹿一之さん(58)は語る。しかし、通訳を介して藤鹿さんを取材したところ、そのイメージが大きな誤解であることが理解できた。記者の人生そのものに響いた話も含め、やりとりを伝えたい。

盲ろう者で人工内耳を使っている藤鹿さん。生まれた時は「目は弱視、耳は普通に聞こえていた」。小学校高学年で原因不明の難聴となり、視力も低下。26歳で全盲ろうとなった。

転機は32歳の時。近所の縁で、東京都内の盲ろう者と支援者でつくる友の会につながった。点字そのものは習得していた藤鹿さんは、盲ろう者の指を点字タイプライターのキーに見立て、通訳介助者が指をタッチして伝える「指点字」を身に付けた。
 「心の目と耳がよみがえった。」

2012年の全国盲ろう者協会の調査によると、視覚、聴覚障害の両方が障害者手帳に記されている人は全国で1万4000人、都内で840人。しかし調査が難しいため近年のデータはなく、実際にはより多いことも考えられるという。

(サイトより引用)

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記者の高山さんご自身、補聴器をお使いだそうです。

藤鹿さんを通して気づきを得られたとのこと。

こうした出会い、気づきが広まると、いざというときに支援に結びつく、ふところの広い社会になるのでしょうね。