専攻長から新入生の皆さんへのメッセージ

 

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
ようこそ宮城教育大学特別支援教育専攻へ。
 
私は、専攻長を務めている松﨑です。生まれつき聴覚障害があり、手話と文字で意思疎通を図っています。ここで皆さんに挨拶するときも、こうしてあらかじめ文章として作っておいたものを見せています。

ここ特別支援教育専攻は、本学の売りともいえる大きな特色があります。
 北海道・東北地方において、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱と5つある障害領域全てを学べる大学はここだけです。
 そのうち視覚障害領域と聴覚障害領域を学べるのも北海道・東北地方でここだけです。それらを指導できる教員が集まっているということです。
 しかも、先ほどの5つの障害領域には含まれない、発達障害および重複障害を専門とする教員も揃っています。

かつて宮城教育大学は、障害のある学生に対する排除を行いました。
それは1995年4月の時です。本学に入学した私が、現在で言う「合理的配慮」として手話通訳や文字通訳が必要と伝えました。
そうしたら、事務に呼ばれ、「君はこれまで普通の学校で一人だけでがんばってきたのだから、ここでも自分一人で頑張って卒業しなさい。本学は君を支援する予算も体制もありません。今後そういうことを言ってこないように、ここで覚え書を書いてもらいます」と言われました。

(宮城教育大学 特別支援教育専攻 教授。しょうがい学生支援室 副室長。 ろう者(先天性風疹症候群による重度感音性難聴)。)

(サイトより引用 情報元:松崎丈氏)

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入学以来、自ら大学を変えていった松崎氏。

感慨いかばかりでしょうか。

新しい門出に祝福をお送りしたいと思います!