メモ。

某所でタクシーのアクセシビリティについて意見交換がありました。

 

聴覚障害者の場合

1 状況

聴こえ難いことを自覚している人が1200万人以上いるとみられる

補聴器使用が200万人

高度難聴以上が30万人

タクシー乗車時にまったく聞こえなかったり、疲れていて気付かなかったりする可能性が高いのが約10万人か。

 

発音の問題

「田端」「蒲田」のように似た言葉の聞き分けが難しい。

「田端にやって」「蒲田ですね?」(よく聞こえず)「そう、田端」と、間違って答えてしまうことがある。

 

電話できない

以前は一人ではタクシーを呼ばなかった。

最近はアプリがある。

地方駅でタクシーがなく、近くの駅の会社にかろうじて連絡してきてもらったという聴覚障害者もいる。

 

コミができない

マスクが困る。無視していると思われたら困るので、オガワは必ず乗車時に言うが、言わないで誤解される人もいるのではないか。

自分が聞こえにくいことを言える人ばかりではない。1200万人の中では、言わない、言えない人の方が多いというのが実感。

耳マークについて、覚えておいてほしい。

 

会社側回答

・ユニバーサルドライバー研修を一度は受けるようになってきている。一日(7時間)の研修。

だが障害者の対応をしていないと、忘れることも。

(参考)ユニバーサルドライバー研修とは

 

 

・車いすはタクシーにより、乗車できる大きさ、重さに制限がある。

長さ 1,200mm以内

高さ 1,300mm以内

幅  700mm以内

スロープの許容重量

 耐荷重200kgスロープと300kgスロープがある。

・乗車時に、目的地名などメモ書きして教えてくれる人は助かる。

・ぜひ、聞こえにくいことを知らせて。手帳の割引申請してくれるとわかる。

・行き先の聞き間違い、実際起きている。

・困るのは酔いつぶれた人。最終的にはお巡りさんのお世話になる。

・多動児など、障害が外見でわからないと、対応を間違える恐れがあるので、乗るときに教えてほしい。

・コロナでタクシー会社の経営も厳しくなった。全国で1万人が職を失ったそうだ。

昨年秋の調査では、生活は改善との声が多い。それでも戻ったのは2,3000人程度ではないか。

・会社により、配車状況、天候状況などで、予約を受けられないこともある。

 

視覚障害者に、「現在〇〇を通過」などと教えてくれる運転手もいるよし。安心できて、ありがたい対応。

運転中、聴覚障害者には難しい。

乗車時、降車時のコミュニケーションで、筆談や身振りを加えてくれると、うれしい。

音声認識アプリを紹介したところ、ぜひ同業者に知らせたい、とお答えいただいた。

以上