先天性難聴児が正常な聴力を回復の見込み 世界初の難聴遺伝子療法が成功 中国(CGTN 2/1)

 

先天性難聴を患う中国東部・江蘇省出身の牛々ちゃん(仮名)は、昨年4月に遺伝性難聴遺伝子治療を行い、わずか1か月後に聴力を回復しました。世界初の遺伝性難聴遺伝子治療の臨床試験研究がこのほど、世界トップレベルの医学ジャーナル「ランセット」に掲載されました。

復旦大学付属耳鼻咽喉科病院では、OTOF遺伝子突然変異による先天性難聴遺伝子療法の臨床試験を実施。治療を受けてから4週間、牛々ちゃんは音を聞くことができるようになりました。
OTOF遺伝子の突然変異は、先天性難聴によく見られる病因の一つであり、OTOF遺伝子の突然変異による難聴の発病率は41パーセントに達しています。

チームは低侵襲手術で正確に治療薬を患部に届ける方法と設備を開発しました。現在、この臨床試験の適用年齢は1歳から18歳で、治療後、患児の平均聴力レベルは45デシベルに回復。
(サイトより引用)

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機器を使用せずに聴覚活用できる利便性は高いです。
45dBは中等度難聴の入り口なので、状況によっては補聴器が必要ですね。あと、聴能の発達には脳の言語分野が完成するまでに、できるだけ多くのデータを入れてやることが重要だと言われています。牛々ちゃんも乳児であれば、今後語音弁別能発達が期待できるかと思われますが、どうなんでしょう。人工内耳の場合は5歳までに手術することを推奨しているようです。